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ガンバとカワウソの冒険のmitakosamaのレビュー・感想・評価

ガンバとカワウソの冒険(1991年製作の映画)
3.2
90年代に作られたガンバの冒険の続編。
総集編の前作と違い新規制作だが、大きく変わった所と言ったら、やっぱり背景美術かなあ。
小林七郎のアーティスティックで力強い背景から、割と普通の背景に変わっちゃった。絵の仕事量が増えたのは判るけど、情報量は残念ながら減ったなぁ。
普通じゃない絵のインパクトを普通にしたら、どうしても絵力は落ちますわなぁ。

ストーリーは、ガンバ・ボーボ・ヨイショ・ガクシャ・イカサマがシジンと再開。忠太は出て来ず。
連絡が取れなくなったシジンの婚約者を探しに旅に。その先で、野犬に追われるカワウソを助けることになる。

野犬が元々人に飼われていたこと、また人間による自然破壊を非難するシーンも数多くあり、かなり環境問題に提言をしていることも今作の特徴。

割と前作のオマージュ的なシーンも多い。序盤から猫に追われて、川に逃げ発泡スチロールのゴミを船に移動する、なんてそのまんま。
その意味ではリメイク的側面もあるのかな。

どうしても前作と比べると評価は一段下がるが、それでもエコロジカルで良質な作品。
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