アトミ

祇園囃子のアトミのネタバレレビュー・内容・結末

祇園囃子(1953年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

93点

生前ゲイシャだった母に憧れ、舞妓はんになるためにゲイシャのミヨハル姉さんの元にやって来たエイコ16歳。
ミヨハルはエイコの父に了承を得るため使いを出す。
が、体を壊し、借金まみれの父に娘の保証人の判は押せないと言われ使いは帰って来てしまう。
何としても舞妓はんになりたいエイコは自分を売り込む。推しまくる。悩んでたミヨハルもその思いに根負け。エイコはミヨハルの元においてもらう。

エイコは必死に働き、必死にお稽古に励む。
しかしお座敷デビューするには30万もの大金が必要。
ミヨハルは「ヨシキミの女将」に相談し、工面してもらう。
そしてエイコは「ミヨエ」という名を貰い、1年も経たないうちにお座敷デビューが決まる。

お茶屋さんのその部屋では8000万の工事を受注するための接待が行われていた。
役所の神崎課長はミヨハルに目を付け、楠田専務はミヨエに目を付ける。

舞妓はんは「ダンナ(スポンサー)」をとり、一人前になって行く。
ということにでヨシキミの女将は楠田専務をダンナにと推す。
ミヨエをお気に入りだし、デビュー代を出してくれたのも専務だったそうな。
そんな昔ながらのしきたりにエイコは納得できない。
近頃の若い子はと困り果てる女将だったが、ミヨハルも「まだ早いくね?」と良くは思っていなかった。

神崎課長の接待の為、東京へ出る予定の楠田専務はミヨハルとミヨエを連れて行く。
神崎課長はミヨハルとヤリたく、楠田専務はミヨエとヤリたい。という一石二鳥の旅だった。
その列車には夜逃げ中のエイコの父も乗り合わせていた。

東京へ到着し、ミヨハルを隣の神崎課長の部屋へ送り出した楠田専務はミヨエに襲いかかるレイプレイプレイプ。
必死に抵抗するもベロチューされる。が、ミヨエは専務のベロを噛み切る。いえーい。
叫び声を聞いたミヨハルは神崎課長のあぷろをガン無視し、専務の部屋へ。
どえらいこっちゃ。とな。

入院中の専務。ミヨハルの面接を拒否る程にカンカンカン。
ミヨハルも神崎課長をフっちまうし、8000万の仕事が台無しだと、会社部長が女将にクレーム。
女将もカンカンカンでミヨハルにクレーム。
ミヨエは責任を感じドン底。慌ただしくなって参りました。

てか悪いの誰よ?

とりあえずヨシキミの女将は神崎課長とミヨハルをくっつけたい(ベターな着地点)。
けどミヨハルは神崎とヤリたくないから断る。
言うことを聞かないミヨハルに対して、女将はミヨハルとミヨエが祇園で生きていけないよう(仕事を干す)に仕向ける。

その日からミヨハルの元にはお茶屋さんからキャンセルのTELが鳴り響くことに。
エッグいけど何処の世界でも普通に今でもあるよねこういう不条理は。バレるかバレないかだけでね。


一切仕事が無くなったミヨハル。の元へエイコの父が訪ねてくる。金を借りに。
お金のないミヨハルは指輪、かんざし、時計を渡して返す。

ヨシキミの女将からTEL。ミヨエが楠田専務の所へ行きたいと直談判に来てる。と。
とりあえずミヨハルは女将の元へ。
なんでも神崎課長が京都へ来てるようで。
ミヨハルは神崎課長に股を開くかわりにミヨエを返して欲しいと女将に頼む。

おめかしして出ていくミヨハル。
ミヨエは自分の為に開きたくもない股を開くミヨハルに責任を感じる。

次の朝。ミヨハルは抱えきれない程のお土産を持って帰ってきた。

「股を開かなきゃならないような仕事なんか辞めたい!何か違う!」
と言い出すミヨエ。

ミヨハルはミヨエを実の妹のように思っている。そして守るつもりでいる。

お茶屋さんからの仕事のTELが鳴り止まない。また忙しい日々が始まろうとしている。

ミヨハルの気持ちに感謝し、ミヨエは股を開く仕事へと向かう。



PS
股を開く「覚悟」というか、ラストの2人の顔は良い。というか何とも言えない。
アトミ

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