うーん、ヤクザな世界やで……
告発の件や芸能界で話題のニュースなどを見聞きする限りでは現状おそらく変わってないんだろうなあ…70年も経ってるのに。
みんなが並んで稽古するシーンで、若尾文子の首が…
祇園に生きる女性の所作や言葉遣いが優美なんだけど、
それと裏腹に女性の意思を踏みにじって成り立つ世界だという、リアルな部分を描くのが溝口らしさ。
「アプレゲール」らしく、純粋に自分の意思を貫こうとす…
芸者であることのプライドと苦悩が赤裸々に描かれる。
男に惚れられてなんぼの商売。けれど、自分を売り渡すことだけは決してしない。
だが、もし守るべきものを守るために、自分を売らなければならないとしたら…
声色と身のこなしが優美だなあ。日本舞踊をやると身につくんだろうか。
奥行きをもったショットで、通路とか簾の間を縫って、人物がビタッと狙ったところに現れたときに、美しさが電気のように鋭く走るというか…
祇園の街を行き交う冒頭の若尾文子を捉えた一連のショットからグッと引き込まれる。ほぼすべてのショットが自分の想定のちょっと意表を突いてくる感覚があった。かなり明確に男性の俗悪さを描いているけれど、それ…
>>続きを読む ど直球に人権の話が出てくるもんだから舞妓さんの影の部分を生々しく感じる。歴の長い姉さんが人情を見せつつ妹のために堕ちていく。でもこれはただの日常の一部。
狭い空間が開放的に見える役者の動線とカメ…
1953年、日本、ドラマ。
祇園の芸妓・美代春(木暮実千代)のもとに、母を亡くしたばかりの少女・栄子(若尾文子/母は芸妓)が舞妓志願に訪れた。熱意に負けた美代春は彼女を仕込むことを決意し、1年後に…