RYOHEI

カジュアリティーズのRYOHEIのレビュー・感想・評価

カジュアリティーズ(1989年製作の映画)
3.8
何かにつけてとことんイメージが悪いベトナム戦争。(戦争に良い悪いはありませんが)
この映画はその悪いイメージに拍車をかけるが如く、極限状態に置かれた人間の醜さだとか脆さだとか、そういう類いのものを生々しい描写と共に見せつけてきました。しかも実話らしい。

バックトゥ以外でマイケル・J・フォックスを観るのは案外初めてに近いかもしれませんが、シリアスな戦争ものでも違和感などはありませんでした。
マイケル演じるエリクソンは、チームの中で唯ひとり倫理観と正義感を保ち、現地の少女を助けようとしますが・・・

ショーン・ペンは、戦争の狂気に同調し非道の限りを尽くすミザーブ軍曹を相変わらずの演技力で熱演。ジョン・C・ライリー、ジョン・レグイザモなど、共演者もなかなか豪華。

胸くそ悪い系の戦争ものですが、作品の完成度とか純粋な面白さが勝って最後まで一気に鑑賞できました。デ・パルマ監督の手腕にも注目です。
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