このレビューはネタバレを含みます
柳下美恵(ピアニスト)、鳥飼りょう(楽士)による伴奏付上映
序盤は実写でありながらアニメーションの教科書のようなアクションの連続。中盤は豪華なドラマ/コメディ、終盤は特撮やジャンコクトーの元ネタと言えそうな幻想的なショットと最後のスペクタクルな戦闘シーンによるクライマックスとオムニバスを見ているかの様な140分。特に序盤の重力を翻すような上下動や横移動と後半の兵士達を捉えた圧巻のロングショットは最高。登場人物がそれぞれ出ては戻っていくという映画的なプロットもまた粋。この時代から横移動のカメラワークがあったり、船にカメラを乗せて撮ったりかなり技術面の進歩や撮影のアイデアが豊富で驚いた。
珍バグダッドの盗賊。
かなり笑えた。かごにぶら下がったチンパンジーを移動カメラで的確に捉えてたりして丁寧さとギャップが凄かった。基本は思案するチンパンジーのアップ→アクションで繋いでいく感じ。姫様のチンパンジーにモノを渡されたときの戸惑った顔に爆笑。