近未来の2029年、宇宙基地オベロンの宇宙飛行士レオ(マーク・ウォールバーグ)は遭難し、エイプの支配する星で奴隷となってしまう。エイプのアリ(ヘレナ・ボナム=カーター)の助けで脱走したレオは将軍セード(ティム・ロス)に追われながら、エイプの起源といわれる地に行くと、そこには遺跡となったオベロンの残骸があった。
猿の惑星の再映画化ということで、ティム・バートン監督は適任に思われ、大いに期待していた。
そして、現代的でシャープな冒頭の映像や、時空を超える設定などはなかり面白く、楽しむことができた。
ただ、今回改めて観ると特殊メイクは安っぽく、エイプも含めた登場人物は極めて薄っぺらくて、アクションも場当たり的に感じてしまった。
せっかく練られた設定はラストにしか生かされず、その他はドタバタ劇になってしまっているのだ。
元祖「猿の惑星」のようなシビアな議論などもないし。
一番よろしくないのは出演者。
ティム・ロスはいいとして、その父親役にわざわざチャールトン・ヘストンを担ぎ出したが、あまりにお粗末。
さらにヒロイン担当のエステラ・ウォーレンはやたら色気を振りまくだけで、気が散ってしかたなかった。
軽いノリのアクション娯楽作としては楽しめるが、期待度からすると残念!!