みおこし

バニラ・スカイのみおこしのレビュー・感想・評価

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)
3.8
父の出版社を引き継いだデヴィッドは、才能と富、容姿の美しさを兼ね備えた若き実業家。誰もがうらやむ恵まれた生活を送っていたある日、自身が開いたパーティーに来ていた女性ソフィアに一目惚れしてしまう。彼女に接近するデヴィッドだったが、それを彼女のガールフレンドであるジュリーはよく思わず…。

トム・クルーズ、ペネロペ・クルズ、キャメロン・ディアスという3大スターそろい踏みの話題作。当時小学2年生でしたが、TVでCMがバンバンかかっていたのを覚えています。非常に難解な作品だと言われているのでハードル高くして観てしまったんですが、すごく面白かったです!
全てを手中にしていた男が、とある出来事をきっかけに失墜していく様子が大変生々しく描かれていて、そこにはSF要素もあったりと最後まで目が離せない独創的な世界観。
とある事故をきっかけに、主人公デヴィッドの人生の歯車が大きく狂っていくのですが、周りの人間は彼の置かれた状況に同情したり、時にはそれを利用して裏切ったり…。変わりゆく周りの状況に辟易していきます。ですが、実は事故をきっかけにして変わったのは”周り”ではなく”自分自身”。外見よりも、内面の美しさを大切にできなければ、心も腐っていくというシビアなメッセージを教えてくれる1本でした。

モテガールのイメージが強いキャメロン・ディアスが、映画史上トップクラスに重~い女性を怪演。満面の笑みで追いかけてくるあの感じ、そこらのホラー映画よりもはるかに恐ろしかったです(笑)。
ペネロペ・クルズのみずみずしい美しさと色気も圧巻。本作をきっかけ?にトムとペネロペの交際が始まったというのは有名な話ですよね。
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