このレビューはネタバレを含みます
新参者シリーズ完結「祈りの幕が下りる時」の予習のために再鑑賞。
親子、生徒と教師、大人と子供。
自分の犯した罪にちゃんと向き合うこと、そして贖罪の重要性を訴える。
麒麟とは神獣である想像上の生き物のことで、中国の陰陽五行説において四方を護る青竜・玄武・白虎・朱雀の四神の中央を護るのが麒麟とされています。
キリンビールのラベルを見てもらえると分かる通り、本来は麒麟に翼は生えてません。
この像がある日本橋が日本の中心にあたり、ここから世界に羽ばたくという東京の繁栄を願ったもの。
ブログのタイトルが「キリンノツバサ」なのも、いつか息子が飛び立てるようにとの願いを込めたものです。
償うこととは、過去の罪を咎めることだけではない。
勿論、どれほど悔やんでも犯してしまった罪を消すことは出来ない。
だからこそらこれから先どう行動するかが大切。
その行動を正しい方向に導いてやるのが親であり、教師であり、大人の務めなのだ。
背中で語る ではないけれども、子供たちの見本とならなければならない。
刺されても一心不乱に麒麟の像へと歩みを進めた中井貴一演じる青柳は息子の罪を共に背負い償うこと、それを息子に背中で語ったように思う。
死んだ者のメッセージを受け止めるのは生きてる者の義務。
そのメッセージを息子に託したのかもしれません。