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最高殊勲夫人のoのレビュー・感想・評価

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)
3.1
裕福な家の三兄弟と庶民的な家の三姉妹。
長男と長女、次男と次女がすでに結婚して、周囲は三男と三女の結婚も期待するが当人同士はその期待に気づきながらも反発する話。

会社でも家庭でも明確な性別役割分担が描かれてその土台のうえでそれぞれが自分を主張して衝突する。
長女は社長である夫を通して会社人事への影響力を得ようとする。でも結末近く、その夫妻が喧嘩して、夫は妻に会社への口出しをやめさせようとする。話し合っても解決せず、夫は居合わせた三男に向かって大声で「杏子さん(三女)を連れて出ていけ。これから桃子(妻)をぶん殴ってやる。」と怒鳴り、その後ささやくように「その後キスしてやる」と言う。コミカルな雰囲気が一層グロテスク。
冒頭の次男次女の結婚披露宴の招待客スピーチから一貫してその価値観で、心地良くはないけど現在との違いが面白いかもしれない。
テンポが良くて映像だけ見れば昭和のモダンな魅力を楽しめる。
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