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日本の青春のseapony3000のレビュー・感想・評価

日本の青春(1968年製作の映画)
5.0
佐分利の「化石」みて味を占めたあとだと、この人生のエトランゼ物語、ほんと素晴らしい出来だなあと夢中でみていた。藤田まことが家出して名古屋の墓参りで新珠三千代が追っかけ登場。そこからいきなり新珠三千代の言い分やかけ引きが繰り出されてきてからまたググッとスリリングな展開に。終盤はさすがに説教くさいなとは思うが、さんざん楽しんだのでもうヨシ。まるでファシストな佐藤慶の職場の制服、黒メガネベレー帽にワーゲンビートルの花沢徳衛、正義感の強い防衛庁のスガカン、三島雅夫のナレーションのおかげで観客全員が藤田まことの味方に(たぶん)。とにかくどっちつかずの態度をみせる新珠三千代のお家芸がいちばん素晴らしい。再婚したよな佐藤慶と。
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