原作は遠藤周作の「どっこいショ」から
脚本が素晴らしく見応えがありました。
戦争に生き残り日本の復興のために汗を流す男たち。誰にも戦争の時代におけるシコリがある。古傷、叶わなかった恋心、そして戦…
古いモノクロの邦画でこのベタなタイトル、いつもならスルーするところを監督が『切腹』の小林正樹、主演が藤田まこと、しかも未ソフト化の貴重な作品と知ってCS放送を録画したのが昨年で、それを今頃ようやく鑑…
>>続きを読む「日本の青春」は現在、配信でもソフトでも観ることが出来ない、とても残念な状況にあります。
未だ戦争(太平洋戦争)の後遺症を心身共に背負う主人公を、藤田まことが陰影深く演じます。
悪役に当たる佐藤慶も…
戦中派と戦後派の対比が面白い。自由を諦めた世代と、自由でいたい世代、というか。この価値観の違いは現代で言うならジェンダー観だとか多様性か。
よく言えば堅実、悪く言えばちょっと堅い演出なのが少々難なの…
主人公の男は、かつて愛した女性に再会する。そして軍隊で壮絶な苛めをくわえた長官に再会した。上官にはなにも言えず、女性はついて行く覚悟があるのに、愛のない家族を選んでしまう。妥協の人生。幸せを逃がす生…
>>続きを読む主人公を演じる藤田まことは喜劇俳優だったが、はじめてシリアスな役に挑戦。藤田まことは兄を17歳の若さで沖縄戦で失っている。その戦死した兄への思いがあってこの役に打ち込んだのだろう。(日本映画専門チャ…
>>続きを読む三島雅夫のとぼけたナレーションで、冴えない中年男ののんびりした話かと思いきや、極悪人佐藤慶の登場で一気に緊張感が高まる展開に。
防衛大に勧誘しただけで何も悪いことをしていないのに、悪人オーラを放つ…