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丑三つの村のtak6のネタバレレビュー・内容・結末

丑三つの村(1983年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

他のレビューにも書かれてますが、1938年の岡山県で発生した「津山事件」モデルの映画です。八つ墓村のモデルにもなったようです。
題材としてショッキングで面白く見れました。日中戦争の頃ですから、山奥の村などは閉鎖的で全体主義的な風潮が強かったころ、秀才ともてはやされた主人公が、徴兵検査の結核診断での不合格を契機に村八分に合うのは余計につらかったと思われ、それが強い憎しみに変わるのも必然だったと思われ、哀れも感じます。
ただ、主演の古尾谷雅人の棒の演技(東出よりはましですが・・・)と夜中でも常に明るい画面が臨場感をそぎます。もう少し、リアリティーを追求したら全体的に漂う軽い雰囲気もなくなったかもと残念です。
特質すべきは池波志乃の妖艶さと田中美佐子の可憐さ(当時24歳くらいかと)は必見かと思います。
面白かったので3.0、棒の演技で-0.1です。
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