このレビューはネタバレを含みます
主人公も割とやな奴で、村人達にガンガン食ってかかって言いたい放題言ってるし、あんな凶行に及ぶほどの差別を受けてるようには見えせんでした。どっちかっていうとやらせてくれなくなったことに逆恨みしてるだけに思えるし、もっと主人公が追い詰められておかしくなっていくところを丁寧に見せて欲しかったです。夜這いの風習そのものの気味悪さや、血が濃くなっていく村の異様さみたいなものもしっかり描くなど、この題材を扱うならやっぱり怖くしてくれないと。どうしても最恐映画の八つ墓村と比べちゃいます。あと、この頃の邦画にありがちですが妙にのほほんとした劇伴が緊張感を無くしちゃうのも残念でした。