にゃんにゃん

丑三つの村のにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

丑三つの村(1983年製作の映画)
3.2
田中登は古尾谷雅人の魅せ方をよくわかってる。女教師、人妻集団暴行致死事件、そしてこの作品。若さゆえに青春まっしぐらゆえに脇目を振らず残虐に突っ走る青年役がとても似合う。本人も楽しそうに演じている。キャストが豪華で商業性が高い分、エンターテイメントに振り切ってて田中登お得意の叙情性はなりを潜めてる。でもなんかおばあちゃんと田中美佐子だけは切ない。終盤の殺戮、手持ちカメラ使ったりしてすごい疾走感で見応えたっぷり。これだけの映像化ができるのは本当にすごい。ただし、「最先端のシンセサイザー駆使しましたドヤァ!!」って感じの、戦時中な世界観に合わない、スマホプリセット着信音風のダサい音楽が全編にわたり流れるのが邪魔で邪魔で、映画の良さをかなり殺している。音楽うるさくてセリフ聞き取れないシーンも多々。そこがまともなら3.8点くらい付けてた。
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