サド和尚

メル・ブルックス/珍説世界史PART Iのサド和尚のレビュー・感想・評価

3.8
Nobody expects the Spanish Inquisition!
(まさかの時の、スペイン宗教裁判!)

別にパイソンズは出てはいませんが、スペイン宗教裁判が突然出てくる映画。
メル・ブルックス版Meaning of Lifeの雰囲気がある様な。
全体としては、人類の黎明、石器時代、預言者モーセの頃、ローマ帝国時代、宗教裁判、世紀末革命期のフランスと、6つの時代を巡りながら、下品やら不謹慎やらなネタをゆるゆると投下していく非常にブッ散らかったスラップスティックコメディ。
下ネタがけっこうひどめなので要注意です。

一応歴史ネタを標榜した様な作品ですが、歴史考証は一部の衣装くらいしかマトモにしてませんので、ラスヴェガスのシーザーズ・パレスがシーザーの宮殿として登場させられたとしても気にてはいけません。
それにしても、あまりにも散らかり過ぎて一体何を訴えかけられてるのか最後までわからないお話でしたが、まあいいんです。小ネタの集合体の様な作品ですので。
もしかしたらユダヤ人だったらもう少し理解できたのかな?

もしノリが合わなかった方も、唐突に始まる傑作グランドレビュー・スペイン宗教裁判の部分だけは最高ですので、これだけでも是非観ておきましょう。いや、必見です。
観ないと人生のスペイン宗教裁判の半分は損しますよ。ほんとに。

あと、part2の予告も。ユダヤ人ジョークがここに極まります。
勿論、この映画のpart2は存在しません。
サド和尚

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