おちまる

扉をたたく人のおちまるのレビュー・感想・評価

扉をたたく人(2007年製作の映画)
4.0
感想が書きづらくて,ずっと更新できずにおりました。とにかく素敵な作品だったんだけど,うまく言語化できなくてもどかしいです…
いい意味で「映画を観ている」気持ちになれなかった。あまりにも,私の日常と同じ温度で,同じテンポで流れていくものだから(もちろん,私は強制送還された経験も,不当に逮捕された経験もないけれども)。ドラマチックな出来事がたくさん起こってたはずなのに,それをこちらに押し付けてこないところがとても心地よくて…!ついほっこり笑っちゃう場面や,胸が締め付けられるような不幸なことまでの全てが,まるで私の親しい人の身に降りかかった出来事のような錯覚をもって観ていました。そしてお決まりの流れだけど,鑑賞後に「強制送還された人たち」のことについてたくさん調べちゃって,あまりにも私が外の世界のことに無関心だったことを思い知る。あと,ジャンベやりたい。
p.s.オランダで面倒みてくれた心優しき南スーダン人も不法滞在者だった。警察に絡まれたらアウトなんだ〜国には絶対帰りたくないって言ってた時の彼の悲しい顔を思い出す。
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