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トスカーナの贋作ののんchanのレビュー・感想・評価

トスカーナの贋作(2010年製作の映画)
3.9
アッバス・キアロスタミ監督が初めて母国イランを離れ、ジュリエット・ビノシュを主演にした風変わりなラブストーリー。

ちなみにお相手はイギリス人のウィリアム・シメル。本業がバリトン歌手でオペラの舞台で活躍していて、この作品で映画デビューして初演技という渋イケオジ。
ビノシュとの掛け合いはこの作品の雰囲気に合っていてバッチリでした。


南トスカーナの小さな街アレッツォ。『本物と贋作』についての本の講演に訪れた英国人作家と、その街でギャラリーを経営しているフランス人女性が出会い、束の間を過ごしている中、カフェの女主人から夫婦と勘違いされたため、その時の会話から長年連れ添っている夫婦を演じていく。やがてそれは夜9時の教会の鐘が響き、魔法が解けたかのようになる...


これは観ている者は誰もが疑うだろう。
演技?本物?贋物?


特典映像から...
ビノシュが以前にキアロスタミ監督邸にお邪魔した際、監督が面白い話しがあると、実話から広がった作り話を熱心に長い時間を掛けて完璧な英語で話をしてくれて盛り上がり、その話を基にしてビノシュに当て書きして脚本された。
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