完全に観てない人には伝わらないと思いますが寅さんが樫山文枝を前に調子に乗り教育の話を熱く語っている時に社長の鼻歌が聞こえて、
「無教育な声ですね〜」
と言うところで吹き出して笑ってしまいました。
というわけで今作はシリーズ的にも特徴はあまりないこじんまりした作品なのですが、「生きる上で学はどこまで必要なのか?、人間はなぜ学ぶのか?そもそも学びとは?」という一貫したテーマを貫いた作品でした。
そして今作では寅さんが「愛とは何か?」という質問をされ以下のように答えます。
『ああいい女だなあと思う。その次には、話がしたいなあと思う。ね?その次にはもうちょっと長くそばにいたいなあと思う。そのうちこう、なんか気分が柔らかぁくなってさ、ああこの人を幸せにしたいなあと思う…。もうこの人のためだったら命なんかいらない、俺死んじゃってもいい、そう思う。
それが愛ってもんじゃないかい。』
寅さんらしい物言いですが、相変わらず的を得ている台詞ですよね。