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天使にラブ・ソングを…のEDDIEのレビュー・感想・評価

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)
4.0
歌って踊って奉仕して、そして逃げて⁉︎修道院の固定観念を取っ払って革新的に行動することの大切さとその先にある希望を伝える楽しいコメディ。

これまで何度も地上波放送され、日本人にも馴染みのある作品ではないでしょうか。私は子供の頃に一度鑑賞した以来の再鑑賞だったので、細かいところは全部忘れていましたが、やっぱり楽しいですね!


ウーピー・ゴールドバーグ演じるクラブ歌手のデロリス。ハーヴェイ・カイテル演じる愛人のヴィンス・ラ・ロッカが実はマフィアのボスで、彼が犯した殺人現場を目撃したことでデロリスはつけ狙われてしまうわけですね。
そこで警察が彼女の身を守ろうと決めた匿い場所が修道院。神への信仰心なんて微塵もないデロリスは反抗しながらも、修道院に身を潜め生活することを余儀なくされるという序盤のあらすじです。

ここで対比的なのがマギー・スミス演じる修道院長。犯罪多発地区で愛人を作り自由に振る舞うデロリスとは対照的に、修道院長は規律に従い保守的な考えの持ち主。
2人は決して分かり合える性格ではないものの、デロリスが修道院の聖歌隊を率いて、修道院の評判が軒並み上がっていく中で修道院長は自分が修道院に果たして必要なのか葛藤が生まれるわけですね。

けど、何よりも本作の見どころは歌唱シーンでしょう。最初はまとまりもなく、声も小さなシスターもいる中で、彼女らは徐々に結束を固め歌唱力もみるみるうちに上達。ラストシーンのコンサートはシスターロバートのソロパートなど最高のフィナーレです。

たまに見返したくなる音楽映画の傑作。マフィアとの逃亡劇もコメディタッチもありながら楽しくワクワク観ることができます。

※2020年自宅鑑賞214本目
※地上波放送金曜ロードSHOW録画にて
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