ハラダユウキ

出来ごころのハラダユウキのレビュー・感想・評価

出来ごころ(1933年製作の映画)
5.0
割り切り方の潔さ、こんな風に端的に生きてたい。富夫と次郎どっちにもなりたい。

繰り広げられるビンタは相手に求める思いやり、その本質なのだろうと人の5本指の意味に父親を想った。
慣れないことをするとバチが当たるのなら、好きなことに慣れてく必要がある、支度しねぇとな。

そして、何事も始まりは"出来ごころ=情"から良くしてくもんだ、心当たりはある。
酔狂でとシラフで言える力強さを観て、粋に生きたいと思えるいい気持ち。
お行儀良くなくても富夫のように、利己的ながら利他的に。

映画は観るタイミング、その運命の捉え方がすべてだ、と再確認。