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スペース カウボーイのparsifal3745のネタバレレビュー・内容・結末

スペース カウボーイ(2000年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

カウボーイは、今となっては過去の遺物。アメリカの開拓時代の古き良き時代だが、根本をなすメンタリティなのだろう。1950年代に見た月へ行く夢を38年後に実現する。
 還暦を過ぎた高齢者のダイダロスチームに、ソ連の通信衛星を修理して軌道修正する密命が下る。そこから、訓練するくだりは、まさにカウボーイを彷彿とさせた。仲間同士の男くさい会話、好みの女性へのアタック、権威に盾突いて、自分たちの力で何とかしようとする所とか。検査を誤魔化したり、きつい訓練に音を上げたり、オムツネタに、クルーにガンを見つかったりと、かなり遊んでいた。ちょっとあり得ないなー。このまま、コミカル調でいくのかと思いきや、宇宙に出てからはシリアス、リアル調へ。
 宇宙という未知の領域、ソ連の衛星に核ミサイルが見つかり、若いクルーが命令を無視して下手をこいて、衛星とスペースシャトルが激突。その絶対絶命を、皆で乗り越える。核ミサイルは、膵臓がんで余命が少ないホークが月に向けてPAMを噴射して、一人月世界旅行へ。最後、荒馬に見立てたスペースシャトルを上手く乗りこなして、無事着陸。
 ほどほどにリアルで、高齢者ネタで洒落や遊びが効いていて、後半は、なかなか楽しめる映画であった。でも、これが楽しいと思うのは、きっと、高齢者もまだまだ捨てたもんじゃないって理解を示す人たちかも。
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