2000年公開の、クリント・イーストウッドが監督・主演をこなしたＳＦ映画。イーストウッドの他、トミー・リー・ジョーンズやドナルド・ザザーランド、ジェームズ・クロムウェルといった、ニヤリとするような老名優が競演。スペースシャトルやSR-71A等、かつて存在し、しかし今では再現できない（そして狂気すら感じさせる）科学の結晶を見ることができるのも本作の見所。
2時間を越える映画ですが、最後まで飽きさせないシナリオと構成はさすがイーストウッド監督。中身は「クール・ランニング」のようなハンデのある人たちが頑張っちゃう系の映画なんですが、ハンデが年齢というところが万人に共感できるところで面白いですね。それでいて後半で「ロートルの矜持」や「歴史に（人間、機械ともに）取り残されたモノたちの悲哀」といったところを高次元で融和させることで、上質のエンターテイメント映画に仕上がってると思います。なので宇宙空間で音が鳴ってるところとかＳＦ的矛盾等には目を瞑りましょう（笑
