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ネクロノミカンのRのレビュー・感想・評価

ネクロノミカン(1993年製作の映画)
3.0
すみませぬ、HGラブクラフト読んでないのにココに来てしまいまして…ラブクラフト関係と知らず、何となく手に取って見ちゃった。しかも夜遅くに見始めたので眠かった…といろいろ問題があったとは言え、これはさすがにないかなー。作家ラブクラフトが創作のインスピイレーションを求めて図書館を訪れ、館内の一般人が立ち入ることのできない部屋に忍び込んで、ネクロノミカンという禁断の書を読み進める。その書の内容が3話のオムニバスとして展開。見終わったあと、それぞれがそこそこ有名な3人の監督の手によるものと知り、かなり驚いた。どれもゆるやかにラブクラフトの原作を基にしてるらしく、ファンが見たら楽しめるのかもしれないが、ラブクラフトにほぼ触れたことのない私のような人間が見ると、ただのB級ホラー。こんなのひさびさに見たわ。1話目は、自分のせいで死なせてしまった家族を、古いお屋敷にて死者の書で蘇らせる、という話。見どころは、蘇ってきた女が巨大で硬そうなヌルヌル蛸の怪獣の触手に変化するシーンでしょうか。触手フェチの僕としては触手は楽しむことはできたけど、それ以外は見るのが結構苦痛。アップが多すぎて1話目で既に目が疲れた。アップが多いのは2話目、3話目も同じで、全体像がつかみにくく、いまいち何が起こってるのか分かりにくい。さて、2話目。とある町に引っ越して来た女が屋敷の2階に間借りをしたら、3階に謎の医師が住んでて、部屋の温度を常に凍えるくらいに保っている。なぜそうしなければならないのか。その恐ろしい?理由が描かれていく。話として一番面白いのはこれかなー。クライマックスのどろどろどろどろもホラーファンとして歓びでしかないし、オチもなかなか。まぁけど、うおおおお、と盛り上がるほどでもない。話的に一番わけわからんのが3話目。できちゃったカップルの警察官が、猛スピードで走って逃げる車を追っかけながら、どっかーん転覆事故を起こしてしまい、車が真っ逆さまに倒れちまう。そしたら謎の二人組が男警官を引っ張り出して、ズルズルとよく分からない場所に連れて行こうとする。遅れて車から抜け出た女は男を取り返そうとするのだが、追っかけて行きながら何やらとんでもない罠にかかったことが分かる。こちらの見所は話のわけの分からなさと、本作最高、男がカラッポになってる演出。あの不気味さは一見の価値あり、いや、一見と言わず何度も見てしまいます。素晴らしい!!! けど、話は全然おもんない。それ以外の要素もおもんない。わけわからん。いよいよ眠い。大変でした。2話目と3話目は髄液やら骨髄やらが重要なものとして扱われてて、何でなんやろ、と疑問に思った。髄って文化的に何か隠された意味があるのかな? あと、3話目に、今というひどい時代に子供を産むことが怖いって女が言ってて、時々映画でそういう人出てくるので、西欧世界にはそう思ってる人そこそこいるのかなー? 言わないだけで思ってる人多いのかなー?と思ったりした。有名どこだとセブンでも奥さんが言ってたよね。どなたか上記2問に対する答えを教えてくださいませ。で、それぞれのエピソードの間に、本を読んでるラブクラフトがちょいっと出てきてたのが、最後に締めとしてホラーと奮闘してくれます。が、特に何も感じられず。敢えて言うなら、図書館内の窓から光が射してる画がカッコいいくらい。全体としては、特殊効果以外に楽しめるところが少なく、見てもよかったけど見なくてもよかったかな?って感じの冷めかけた生ぬるさ、といった感じ。ホラー映画が好きじゃない人は何じゃこりゃバカかってなると思う。実を言うと、本作、小学生のころからタイトルとジャケットの雰囲気のためにずっと気になってて、ようやく見た!って流れなんやけど、あのころ見とけばもっと楽しめたかも!
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