イマジンカイザー

我が人生最悪の時のイマジンカイザーのレビュー・感想・評価

我が人生最悪の時(1994年製作の映画)
3.7
これ、というより2002年に展開されていた「私立探偵濱マイク」というドラマシリーズのかっこよさに憧れて、昨年の動画見放題解禁に続いてその前身を劇場で観られる、と喜び勇んで観に行ったんですね。

あのメインテーマはちゃんとここから来たものであり、媒体の変化はあれど濱マイクはちゃんと濱マイクであることがわかったのは大きかったなあ。

これ単体だとハードボイルドというより香港ノワールに近い気がする。勿論濱マイクらも活躍するんだけど、こういう物語で探偵が主役だと、半ばあたりは主役の存在感が他のキャラに食われて少々もどかしいなと感じたり。
無論、彼の人の良さ、諦めの悪さが一貫され、そこが肝であることはしっかりとわかるのですが。

往年のモノクロ映画リスペクトという面もあってか、ドラマシリーズに比べると本当に絵面含めて60〜70年代の映画にみえてきちゃうふしぎ。先に言われないと94年作品だって分からないよこれは。

あと、師匠役の宍戸錠がとてもかっこよかった。飄々としつつも言葉に重みのある感じがとてもすき。