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惑星ソラリスのSAZのレビュー・感想・評価

惑星ソラリス(1972年製作の映画)
4.0
宇宙のどこかにある、惑星ソラリスを、「科学的目的」で調査する男たちの話。そこで男たちは、周囲のニュートリノによって生きている人間の記憶が完璧に物質化されるという現象に悩まされる。
これを見ると、人間がいかに神に近づいたのか、そして死者の命を蘇らせることや不死がこれまでいかに人間の悲願であってきたか、そしてさらにそれは決して人間風情の精神構造ではできないことかがよくわかる作品。
しかし、当時から科学はさらに進歩し、理論上は体の一部から有機生物を作成できるに近しくなってきた。今後も科学は人間の幸福追求のために発展し続け、この分野への関心は決して失われないだろう。
でもおそらくきっと、私たちの世界は決して惑星ソラリスのようにはならない(そしてなることはできない)だろう。
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