惑星ソラリスの作品情報・感想・評価

「惑星ソラリス」に投稿された感想・評価

ゴマ

ゴマの感想・評価

4.6
タルコフスキー作品は難解で退屈で眠くなるということだが、タルコフスキーの詩的映像が気持ちいいからかもしれないと思ったり。あとはロシア語のささやくようなセリフとか、そもそもセリフが少ないとか、とくにこの作品は。映像に癒されるというのがあるよなあ・・映画冒頭のいきなり川の水に漂う水草のシーンを見ただけで眠くなるひともいたりして・・・水と、霧、煙、鏡、浮遊する女性、動物たち・・・・タルコフスキー作品よく見られるイメージがこの作品にもしっかりと出てくる。70年代の首都高が作品内で未来都市のイメージとして映るが某自動車メーカーの車名の看板やら出てきてタルコフスキーの目には首都高はとても未来的に見えたんだろうかと、映画の中でも特にこの場面はすごくいい。この場面で流れているアンビエント音楽も心地いい。
主人公クリスの妻役のナターリヤ・ボンダルチュークという女優さんはとてもきれい。その妻、(主人公の記憶から惑星ソラリスが作りだした妻だが)との無重力状態でのラブシーンは名シーンだ
いしが

いしがの感想・評価

4.0
これは凄い。
自然、人工物、宇宙が見事に融け合った芸術的な映像や重厚なテーマもさることながらストーリーが普通に面白い。
地味に首都高のシーンが一番好きかも。
割と身構えて見たのですが、普遍的なテーマかつ宇宙という未知を扱うからこその設定の飲み込みやすさ。

出てくる人間が、みんなぶっきらぼうですよね。人間性を欠いているように感じて、むしろ、ソラリスの磁場によるニュートリノ人間のがエモーションがある。
スバリ人間とはがテーマ
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

4.0
‪「惑星ソラリス」‬
‪冒頭…川、巨木、奇木と自然に佇む一軒。ここに来てタルコフスキーの神秘主義が炸裂し水、火、本作に至っては海と雲の捉え方が美しく虜になる。更に宇宙ステーションの構造、長回し、音楽感覚、東京首都高速道路の撮影のスタイリッシュさに青基調な白黒映像…独自的SF映画で最高の一作なんだが退屈感はやはりある。それに最初の1時間行かないまでが彼らしい美を極めていてソラリス以降は半減する。レムの原作を無視してタルコフスキーが喧嘩した話は有名だが、ここまで独特な世界観を表現できるのはやはり彼だけだろう。
しかもSFには興味ないとか言いながら後にまたSFテーマの作風作ってるからね。
ストーカーなんだけどぶっちゃけタルコフスキー作品で一番好きかな!ストルガツキー兄弟原作の!こっちも長いんだけど超絶綺麗なんよね。サクリファイスもノスタルジアもやばいけどさ。
むっず。これは。
夢の中のような映画。
宇宙ではなんでも起こるんだなぁ。
しゅん

しゅんの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

新文芸坐オールナイト「夏の夜のタルコフスキー」1本目。ずっと誰かが借りていて観られなかった惑星ソラリス。やっとみれた!ウヒョー!何にでもなれるが、何にもなれない、惑星ソラリスの海。なぜなら人の記憶の一部を物質化することで、複製することで、何にでもなるから。そんなソラリスの海の苦悩が他人事とは思えなかった、、なぜ人はオリジナリティを希求するのだろうか。それも種の存続のためなのかもしれない。生き残るために、数多くの選択肢に分散するようになっている。(極端だけど、右に行ったら絶滅。左に行ったら存続。で、全員右に行ってしまったら絶滅してしまう。だから存続のためには分散が必要。)そんなことを考えていたら、オリジナリティなんか求めないでぼけ〜っと生きたくなってきた。けどそれも結局のところ手のひらの上な気がしている。
大宇宙を切望した人間は結局は自我という小宇宙と直面することになる。
見るの2回目か3回目で今までで体感は一番短かったけど、やっぱり難しい笑
タルコフスキーの映画はイメージ的にゆったりとした映像がずっと続くという感じだったが、ソラリスは結構急速パンとかが多くそこが新しい発見だった。
あとはやっぱりイメージの力や喚起力がすごい。だって東京の高速をただ走ってるだけのシーンがどれだけSF的に見えることか。(ちなみにあれだけ長いのは別に意味はないらしい笑)
あとはタルコフスキー映画って怖いですよね。タルコフスキーのフィルモグラフィで相対的に見ると分かりやすい部類の映画だと思いました。
Automne

Automneの感想・評価

4.0
夢と現実と幻想とが絡まり合って、想像が形になるソラリスは、見るものをも取り込まれてしまうような、不思議な映画でございました。
文芸坐でオールナイトで観ましたので、自分自身の身体も、うとうとしたり、夢と現実を行き来していたので、完璧に観れたわけではございませんが、この作品を観る状態としては完璧であったのではないかと思うのです。
伸びのよくて震えるような音楽、うっとり流れるような映像、全部好きでした、長い人生の中で、また触れるときが必ず来るのだと思います。
おやすみなさい。
てふ

てふの感想・評価

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準備は万全にして臨んだが、オールナイト上映一本目から眠りに落ちてしまった。タルコフスキー作品は何故これほどまでに眠りを誘うのか。

SF映画の撮影において、ハリウッドのような大規模セットを用いなくても、監督の映像によって未来的な世界を構築できることは学べた。

180714
新文芸坐 タルコフスキーオールナイト 35mmフィルム
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