惑星ソラリスの作品情報・感想・評価

「惑星ソラリス」に投稿された感想・評価

SFやけどソ連のアナログ感が妙にリアル
首都高と水草のゆらめきが印象に残ってる
哲学的なお話。
SF要素を求め過ぎると少し拍子抜けする映画かもしれない。
どこか『2001年宇宙の旅』を想像したが、愛の物語だった。
愛の物語だからといってラブロマンスではなく、そこは哲学的なエッセンスが強いので果てしなく謎でした。

2時間30分越えの長丁場。しかも、聞き馴染みのないロシア語ですからね。
退屈に感じてしまいましたが、この映画は何回も見ることで答えを作ってくタイプの映画でしょうね。
RVP

RVPの感想・評価

3.5
序盤で主人公達が観るテープのカメラ位置が正直よく分からなくて酔いかけた。もしやこの不思議さか!?とも思ったが絶対に違う気がする。
3.8点て...IMDbでも8.1点でRotten Tomatoesでも4.3点て...すごい過大評価された映画だなと思った。これ嫌いな奴は嫌いだと思うし、この映画は一部の人にしかわからない魅力っていうのがこの映画の肝なのだと思います。

演出はすごくいいと思います。彼は水が好きで水の映像や水の音とかつかっているけど、それに対して魅力を感じるのは無理はないと思います。水の音が多くて、それを聞いて心地いいし、眠れるという意見もある。

しかし、映像はいいのだが、問題が映画が長い。テンポ悪いし、会話は意味不明だし、見てて苦痛でしかなかった。会話に関しては、遠回しな言い回しが多くて理解できない。それに、話題もコロコロ変わるから余計に意味不明。

この映画のレビュー見てると、だいたい映像とかラストだけの感想が多い。この映画の魅力はほかにも哲学的な会話とかこの映画のテーマだったり。だから、高評価している人見ると本当に面白いと思ってるのかと思う。

こういう魅力は、一部の人にしかわからないし、人によればつまんないと思う人もいる。彼の映画は哲学が多いから、つまんないと思うのも無理はない。彼の映画は、自分の気持ちをわかってくれる人のための映画なのだと思う。だから、こういう映画は低評価されれば価値が上がると思います。好き嫌いがはっきり分かれるのは、それほど彼の気持ちが複雑なのである。でも、映像を見て絶賛する人もいいと思うし、映像を見て感動した人もいるだろう。でも、そういう人は彼の魅力をほとんどわかっていないという見方もできる。この評価の高さのせいで、傑作だと思う人が続出してしまう。そして、映像だけで高評価しての繰り返し。彼の魅力がどんどん損なわれている。このような理由があるからこそ、非常にもったいない。

僕もこの映画の魅力はわからないし、高評価もしない。彼の魅力を傷つけたくないから。
harema25

harema25の感想・評価

3.5
宇宙酔い⁈

     するような

心地ワルさ。

息が詰まる

     苦しさ。

求めるのを

     諦める救い…

ただただ

    タルコフスキーに

付き合う…


美人な奥さんが

       怖かった…
オレ様

オレ様の感想・評価

4.0
いつも途中で寝落ちしてしまうタルコフスキーにしっかり挑みましたがまたしても意識朦朧。いやでもこれ朦朧と見るので正解なんじゃない?となんとなく折り合いがついて心地よくなっていたら、ラストバチバチに起こされて鳥肌立って終わった、、完全にやられた、、、、。
bluesmoke

bluesmokeの感想・評価

4.0
世界を内包するように
自我の鏡に映された心象風景2/5

タルコフスキーの作品は交響曲に似ていると思うことがよくあります。彼が作品に好んで用いたのはバッハですが、その内実に近いのはアントン・ブルックナー(1824-1896年)やグスタフ・マーラー(1860-1911年)などの、いわゆる後期ロマン派に位置づけられる作曲家たちだろうと思います。

ロマン主義は初期と後期に大別されますが、おおよその区分けでいけば19世紀前半が初期で後半が後期と捉えれば良いように思います。また絵画・小説・音楽それぞれのジャンルによって時期や色合いも異なるために明確な区分は難しいのですが、初期ロマン主義の特徴としては主知的であるいっぽう後期ロマン主義は主情的なところがあります。

ですから僕たちが素朴にロマン主義として思い浮かべるものは後期に属するものになりますが、本来はロマンチックという言葉から連想されるようなものでは決してなく、初期の主知性を基盤としながら発展していった動きだったことが分かります。またこうした機微はタルコフスキー作品にも当てはまるだろうと思います。彼もまた映像詩人のように称されていますが、その「詩」の意味は感覚からというよりもある厳密さの果てに生み出されているはずです。

バッハの時代から20世紀初頭にかけてのヨーロッパ音楽(今はクラシックと呼ばれているもの)には主題労作という手法があります。主題労作とは1つの主題(メロディー)を作りそこから和声やリズムなどを発展させていくことで、有機的に関連した1つの構造体を作っていくというもの。それと同じようにタルコフスキーの映像にも主題(モチーフ)があります。「水」「火」「土」「風」(地水火風)などの他に、部屋、窓、鏡、浮遊、母、父、妻、犬や馬など。これらの要素を音楽のように時間のなかで変奏し対立させ融和させていく。

この『惑星ソラリス』(英題:Solaris)にもこれらのモチーフが用いられていますが、メインとなるのは「水」になるだろうと思います。

冒頭の時間を視覚化したような水草のシーンから、主人公クリスの父親の家での雨のシーン、そして純粋な意味で水の惑星であるソラリスという存在に至るまで、本作は「水」を中心的に扱っています。これは哲学の創始者として有名な古代ギリシャ人タレスを思わせるところがあり、彼の唱えた「万物の根源は水である」とした考えと深い場所で関わっているように感じられます。

もちろんタレスの功績は「水」を根源としてことにあるのではなく、ものごとの本質を見定めようとするその方法論にこそあったのですが、それはタルコフスキーについても同様のことが言えます。タルコフスキーにとってもモチーフの選択には彼の嗜好が入っているはずですが、真に描かれているのはそのモチーフによって象徴されるものだからです。またさらに言えばそのような象徴性の先にこそ、彼がほんとうに描こうとしたテーマがあります。

本作でも次作にあたる『鏡』(1974年)と同様に「罪の意識」と「郷愁」が象徴されています。クリスの妻であるハリーは「罪の意識」として。そして母は「郷愁」として。しかしながらそうした象徴性の先に描かれているのは「近代的自我」として生きる僕たちが、宿命的にそのなかに生きざるを得ない種類の時間と空間だろうと思います。

ラストシーンに描かれるのは、地球へ帰還したように見えながらも実はソラリスが見せる幻視のなかに留まっていたクリスの姿ですが、これはすなわち僕たちの自我の在りようをよく表しています。そうした構造をもつ自我のなかにしか、時間と空間をともなった世界は姿を現さない。ある種の煉獄(れんごく:天国と地獄の間)のような場所にしか僕たちは生きることができない。

タルコフスキーが見せる映像詩の本質には、いつでもこうした描写が宿っているように思えます。しかしながら彼が好んで用いたバッハの音楽がそうであるように、またたいへん親和性の高い後期ロマン派の交響曲と同じように、モチーフと象徴とテーマの展開それ自身が映画体験としての時間のうちに流れるとき、純度の高い美として僕たちの目の前に現れることになります。

彼の作品に宿る官能性は、そうした時間芸術によく似ているように僕には思えます。
観々杉

観々杉の感想・評価

4.9
タルコフスキー監督によるSF作品。映画史上最大と言っていいほどの史上最高の映像美が最大の魅力。雄大な描写と画面を丁寧に使って展開する画の流れを感じることができる。少ないながらも多くを考えさせる哲学的な台詞群は魅力的ながら解読が難しく何度も見てしまう。環境音やバッハの楽曲などの使い方も優れており本作の視聴は素晴らしい体験になる。どうしても遅い展開が欠点であることは認めるしかないが、それでも上記の点、特に画のつくりにおいて並ぶものは無いほどであり一生のうちに一度見るべき傑作である。初めて見たタルコフスキー作品ながら今まで見た映画の中で最も感銘を受けた作品であり、他の作品について俄然興味が湧いてきた。
缶々

缶々の感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

彼の求める新たな奇跡は未来を志向していない。ソラリスの虚像であると分かっていても、過去の囚人である自己が救済される現象を求める。彼はエディプスコンプレックスを越えられない。全くもって救いようがなく恐ろしい作品。
wisteria

wisteriaの感想・評価

5.0
幻想的な水辺のオープニングから圧倒される。レムの原作小説も最高だけど、こちらも凄い。体調によっては観るとぐっすり眠れるからそういう意味でも素晴らしい。一度はスクリーンで見てみたいなー
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