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長屋紳士録のkaitomoのレビュー・感想・評価

長屋紳士録(1947年製作の映画)
4.2
「拾ってきたんだが、いらんか?」「いらんよ、そんなつまらんもの」「とんでもないもの拾ってきやがって」と、現代の犬猫以下のノリで子供を拾ってきて押し付け合おうとする様がまさに時代を現している。子供は不憫なのだが、皆さんのガサツな言動に笑ってしまう。
渋々面倒を見ることになるオバちゃんは一番口が悪いんだが、心根が素直で愛せる。観ていて飽きないキャラクター。
映し出される風景は戦後間もないゴミだらけの街並みだったりするが、美しく見えるのが小津マジックなのか。
最後、急にメッセージ性が出てきて面食らったが、それも良し。オーソドックスでありながら、職人にしか出せない味わい。今見ても笑って泣ける普遍的な人情喜劇。
#名前聞くタイミングなかったのか
#のんびりしたい
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