「移った人情」
捨てられた子どもと引き取った女性との交流を描いた作品
なすりつけ合う長屋の住民たち、それを黙って見ている子ども、嫌々ながら預かる女性という構図で、長屋の人々が無責任に見える分、女…
貧乏長屋で荒物屋を営む独り身のおばちゃん。ある日、親と逸れた坊やを引き取ることになる。最初は嫌々ながらも面倒をみるが...
怒りっぽくて少し卑屈なおばちゃんが主人公というのが面白い。
けれど物語が…
中盤まではあまり関係のない人物同士の会話などもそこそこあり、退屈な感じだったけど、終盤から引き込まれていった。
まあ、おたねが子供可愛くなるのは急な感じもしたけれども、ともに過ごした一週間でいろい…
戦争で親を失った子供に対する大人の態度がなかなかシビアで、終戦直後の余裕のない時代はこんなだったのかなあという気持ち。
最初は疎ましい存在だった孤児の幸平に愛情を持ち、自分の子として受け入れようと決…
捨て子を育てることになった老婆。最初は子供を嫌っていたが、徐々に自分の中に芽生えた母性を感じるようになる。
親と子、あるいは保護者と子と言うべきか。その関係を小津が真正面から描く。演出もフィックス…