kaitomoさんの映画レビュー・感想・評価

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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.9

殺しても死なないジジイが、敵を大量にぶち殺しまくるバイオレンスアクション。人間爆発するし、手加減無しのえげつない描写てんこもりで楽しい。
完全にシリアスな作品なんだが、笑ってしまうような大味さと、凄味
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セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

4.2

サメ映画の名作がまた一つ。フランス映画らしく映像はカッコよくて高級感あって、それでいてしっかりえげつない。犠牲者めっちゃ多い。
サメさん大暴れの見せ場が多く、しかも見事に右肩上がり。テンポ良くてずっと
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コマンドー(1985年製作の映画)

4.1

シュワちゃん大暴れ。扉や鍵という概念がない。90分足らずだが、テンポよく場所を変えながらも、景気の良いアクションが続いて楽しい。
通りすがりの被害者一般女性が、命がけの戦いに母親ばりの協力姿勢を見せる
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陽なたのアオシグレ(2013年製作の映画)

3.0

小学生の恋の話。微笑ましい話かと思いきや、10年前とはいえパンツのくだりがキモい&古すぎる…。
映像表現、特に後半はダイナミックで良かった。スピッツ使えばいい感じになるのは当たり前なのであんなに使うの
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.3

顔こそ原作イメージと遠いが、キャラクター・肉体・アクションを見ると彼以上にハマる役者はいなかったと思える。
現代設定になったことでハードボイルド感を出しづらい面もあっただろうが、雰囲気としてもちゃんと
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ルックバック(2024年製作の映画)

3.6

コンパクトで映像表現も良かったけどそんなに刺さらなかった。
二人が本格的に出会ってから事件が起こるまでが割と短く、感情移入しづらかった。
音楽と止め絵で泣かせようとするような場面もあまり好みではない。
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神の一手(2014年製作の映画)

4.1

囲碁バイオレンス。囲碁がいくら強くてもすぐ乱闘になるので腕っぷしも強くないと生き残れないという本末転倒感が堪らない。悪党側も主人公側も情け容赦なくてゾクゾクする。
恐怖のデコピンシーン好き(もはやデコ
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朽ちないサクラ(2024年製作の映画)

2.9

友人の死の真相を探る警察の事務職員の泉が主人公。口の軽い事務職員なのに、被害者が友人というだけで機密情報を何故かいっぱいもらえる。
話が入り組んでいて面白そうな雰囲気はあるが、見せ方が地味すぎて、全然
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あんのこと(2023年製作の映画)

4.1

ずしっと来た。苦難続きだった少女(河合優実)が、型破りな警官(佐藤二朗)と出会うことで、人生を立て直していく話。
映画を見てて「何も起こらないでくれ」と思うの事は滅多にないが、警官に引っ張りだされるよ
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数分間のエールを(2024年製作の映画)

4.4

本年ベスト候補。最初はCGに違和感があったし、やたら爽やかな雰囲気でついていけないかもと思ったが、かなりしっかり苦味を描いているのが良かった。まだ挫折を知らない主人公が故の失敗。
MV制作に没頭する若
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カランコエの花(2016年製作の映画)

3.8

とある高校で考えの浅い教師がミスったせいで、LGBT探しをしようとする男子生徒が発生し、深く傷つく子が出てきてしまう。キツイ。
惹きこまれてきたところで急に終わってしまった。この方が教育的に考えさせや
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哀しき獣(2010年製作の映画)

3.9

殺人を請け負って南に密入国した男がヤバめの組織に追われたりするが、ヤバめの組織同士のバトルが激化していき、主人公の存在感が薄くなっていく話(?)。治安悪すぎな、泥臭い舞台とアクションが魅力。
「アジョ
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蛇の道(2024年製作の映画)

3.9

娘を殺した犯人への復讐をしようとする男と、協力者の女。 それぞれの行動は、どうも不可解で、どうやら秘密がある。果てして真相は…というサスペンス。暴力描写や拷問シーンがありそうな雰囲気だが、ほぼない。>>続きを読む

かくしごと(2024年製作の映画)

2.8

子供を拾った女が、通報もせずに自分の子にしようとしていく話なんだが、認知症の父親との話の比重の方がむしろ多い。不法に子供を育てる困難さや障害はあまり描かれないまま、父娘の話がゆったりと描かれ、退屈して>>続きを読む

告白 コンフェッション(2024年製作の映画)

2.8

雪山で死ぬかと思って友人に殺しの罪の告白をしたら、生き残ってしまって困る話。距離を取り合っている段階は面白かったので、もっと心理描写や、会話の面白さで見せるような作品だったら良かったのに、早々に直接的>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

3.9

前章は最高潮のところで終わったので、大期待しながら後章に臨んだ。
破滅の方向にしか向かっていかないような世界での人間描写の切り口の鋭さは健在。この物語の執着はどこになるのか予想できずにドキドキしながら
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

-

前半、話が動かなすぎて、大事な中盤で寝てしまったので未採点。話は分かったけど、ストレートな話の割にテンポが悪くて尺が長すぎる。映像・役者・演出のクオリティは高いように思えたが、面白味・新鮮味がなく見ど>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

4.1

娘が行方不明で疲弊していく母。サスペンス的な展開はほぼないが、登場人物の描き方が丁寧でリアルで見応えがある。役者全員良いが、主演の石原さとみには圧倒された。
超シリアスな状況なのに、笑ってしまう瞬間を
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

2.9

知り合って間もない友人夫婦宅で週末を過ごす主人公夫婦がNOを言えなすぎて、とても困る話。「いやそこは帰れよ!」と思わずにはいられない。
悪人と言うほどではないが、価値観が違いすぎて楽しく過ごせない。こ
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辰巳(2023年製作の映画)

3.6

顔面力を持ったキャスト陣が良かった。主演の遠藤雄弥はかなり男前で迫力あるし、何より嫌なキャラであるリュウジの不快感が素晴らしかった。
映る場所がひとけのない場所ばかりなのは、予算の問題なのか、物足りな
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.9

二階堂ふみの出番が少なく、キャストのパワーは前作より弱い気はしたが、面白かった。関西ネタ、滋賀ネタ、武蔵野線ネタ、芸能人ネタと、より伝わりにくい方面に行っている気はするが、時に「そうなんだー(笑)」と>>続きを読む

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.2

18年前、台湾でのアルバイト生活で出会い恋した日本人の女性を振り返りながら、日本へ旅に出る台湾人男性の話。
青春ものでありつつも回想の形なので、割と40代の私も過去の後悔を思い出したりしながら、グッと
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キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)

3.0

承認欲求が悲劇をもたらす。エロもグロもない。ファミリー向けのゆるいホラーコメディ。未体験ゾーンの映画たち枠のような作品がいかにして大規模公開に至ったのかが気になる。
過激な描写が一切ないし、ナマケモノ
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オーメン2/ダミアン(1978年製作の映画)

2.9

あれから七年の時が経ち、親戚に引き取られ、健やかに成長したダミアン君。この間、不審な事はなかったのだろうか?
それはともかく、またしてもダミアン君の周りで不審死が相次ぐ。
やってる事は前作と変わらない
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

山下敦弘監督の作品は、派手な描写がなく、退屈になってしまう作品も多い印象だが、本作は各シーン面白かった。綾野剛がヤクザ者でありながら愛嬌あるし、子どもたちも可愛かった(芳根京子も無駄に可愛かった)。>>続きを読む

赤穂城断絶(1978年製作の映画)

3.8

こってりした演技、大げさでカッコ良い音楽や、空間を活かしたゴチャゴチャした乱闘(殺陣はイマイチ)等、深作欣二演出が冴える忠臣蔵。本作こそ登場人物名を字幕出してほしかったな。昔言葉のセリフが割と聞き取れ>>続きを読む

ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.7

ラブドール職人にスポットを当てたというところで、そこに関するエピソードが面白い。安定感のある主演二人に、きたろう&ピエール瀧という魅力的な脇役で手堅い。
ちょっとしたやり取りも楽しかったりリアルだった
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

-

大分寝てしまったので未採点。
もっとスリラーな感じかと思ってたが、落ち着いた静かなシーンがほとんどだったので、目が覚めなかった。

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

2.2

前半退屈、後半胸糞で、カタルシスゼロ。主人公のマーガレットがただただ不憫。
気持ち悪いショッキングな展開と描写で煽ってくるスタイル。割とキツイ。かと言って別に目新しいわけではない。退屈な時間も長すぎる
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オーメン(1976年製作の映画)

4.1

クラシックホラーでありながら、割とエンタメ度が高く、被害者がどんがらがっしゃんと派手に死ぬのが良い。
ちゃんと定期的に良からぬことがしっかり起こって、徐々にあの子供ヤバイかも何とかせねば…とお父ちゃん
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隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

4.0

人間界に紛れ込んだ異星人X。危険はないと言われても疑心暗鬼の人類。恐怖を煽るメディア。主人公である記者は、Xである可能性が高いターゲットに接近し、親しくなっていく。そんな中での記者の葛藤が中心に描かれ>>続きを読む

毒娘(2024年製作の映画)

2.2

冒頭からタイトルが出るまでの所は良かったんだが…。
謎の女の子が普通に可愛らしいルックスでまるで恐ろしさや狂気もない。モラハラ気味の夫と、本音を話さないウジウジ妻が苛つくだけで、ホラー的緊張感は皆無。
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

独特な構成、ぶっとい音圧が印象的。難しそうだが、人間的葛藤は分かりやすい。実験成功シーンの迫力は凄まじい。実験成功に無邪気に歓喜する人々は今の視点(特に日本視点)で観ると醜悪極まりなく、そこでその恐ろ>>続きを読む

そこにいた男(2020年製作の映画)

3.0

片山慎三監督の短編。クズ男にハマってしまった女の凶行。無駄はないが、まあよくある話で、そんなに見どころはない。局部は編集しなくてすむように、隠れるように撮ったほうが良かったのでは。
女性取調官が違和感
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突貫小僧(1929年製作の映画)

3.8

小津監督の短編(14分版)。小津映画の子供は生き生きしてて小生意気で面白い。親分さんのハゲ方が不思議。
倍賞美津子と寺田農が声を当ててた(読み上げるだけなのでなくても良い)。

サイレン(2017年製作の映画)

4.0

津川さん主演の短編。言葉が通じないことで生じる不信感とすれ違い。複雑な構成だが、スッキリとまとまった話。 映像も音楽もカッコよくて良かった。