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アトランティック・シティの1234のレビュー・感想・評価

アトランティック・シティ(1980年製作の映画)
4.0
フランスの巨匠から見たアメリカ。アトランティックシティ(アメリカ東部にある観光都市)を散歩しているような気分になる。ギャングとの追いかけっこや、逃走劇はあれど、あくまでミニマムなスケールで展開される愛らしさもまた、本作の魅力である。音楽が印象的。
都市化する街の中で居場所を失った人々が織り成すコメディをリアリズム的視点から描いているが、小ネタも面白くてツボだった。こんなに笑うとは思ってなかった!

主演は名優ロバート・ランカスターと、同じくオスカー女優のスーザン・サランドン。またまたgood jobなキャスティング。

元ギャングのお爺さん・・・今だに過去に囚われている。「あゝあの頃は良かったなぁ」というヤツである。家では奥さんには尻に敷かれている。逃亡中に、ちゃっかり電話かけちゃうところが可愛い。隣の女が気になっており、部屋を覗き見している。

ディーラー志望の女・・・向上心が強く、故郷の田舎を嫌い、都会に憧れている。だらしなくて教養のない元夫(妹とデキちゃうとか嫌だ!)。レモンの果汁を身体に塗るシーンが印象深い。

正直もっと重厚なドラマを想像していたので、やや肩透かし&中盤からつまらなく感じたが、流石のラスト。好きだ。シリアスになりそうでならない、明るい映画。サラッと見れちゃう。
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