ショーゴ

セルピコのショーゴのレビュー・感想・評価

セルピコ(1973年製作の映画)
3.7
正に孤立無援の戦い。
汚職が蔓延して腐り切ったニューヨーク市警を舞台に、自らの信念で正義を貫き通したフランク・セルピコの物語。

周りの警察官は悪い奴でいっぱい。きっといるであろう正義の警察官達も表立っては動けない。いつ何処で不利益を被るか分からないからだ。最悪身内に殺されるかもしれない。
同調圧力の様なもの。皆んなが右を向けば右を向くしかないのだ。偉い奴らは見て見ぬふりをすれば良いだけ。
現代にも通ずる、というか組織の最大のテーマかも。何だか日本政治の縮図の様な……。
実話ってんだから恐ろしい。

当然正常な精神ではいられない。
物語が進むに連れ追い込まれていくセルピコ。演じるアル・パチーノの、この手の演技は十八番でしょう。とち狂ってしまい、どうにかなってしまうんじゃないかという危うさと表裏一体。これもまた狂気というんでしょうか。

他人種文化とはいえ、お家の腐敗に真っ向から立ち向かったのがイタリア系という皮肉。やっぱりアメリカは偉大だな〜( ̄∇ ̄)

そしてアル・パチーノも偉大だな〜(^^)
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