鷲尾翼

セルピコの鷲尾翼のレビュー・感想・評価

セルピコ(1973年製作の映画)
4.0
【まとめシネマ】#320

【まとめ】
* 純度100%の「正義」
* 周りがクズなのがGOOD!
* 「迷い」がある時に観たい

僕が好きな映画「JOKER」のトッドフィリップス監督が参考にした作品のひとつ。(公式パンフレット参照)

本作はアルパチーノ演じる警察官・セルピコが警察組織内の汚職と闘う実話を元にした作品。

本作が描く「正義と悪」は対極的に描いている。
主人公であるセルピコは周りのちょっとした犯罪も見逃さない純度100%の「正義」それ故に警察内の汚職について職場の知人や友人に相談しても、聞く耳も持ってもらえない。正義さから生まれる孤独の表現が何とも言えない。

それに比べて警察組織の「悪」はとにかくクズ!
セルピコに対して圧力はもちろん、賄賂で黙認を提案したりする。またセルピコが配属された部署の同僚が起こした不祥事もセルピコの名前を使って無かったことにするクズっぷり。

本作はセルピコが精神的に迷い、苦しむシーンが印象的だ。
我々にもある僅かながらの正義感から生まれる葛藤に悩み、迷い、苦しむだろう。そんな時に本作を観ると自分が思う確かな正義感に自信をもらえる!
鷲尾翼

鷲尾翼