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セルピコのlemonのレビュー・感想・評価

セルピコ(1973年製作の映画)
3.8
1960中頃〜1971年のニューヨーク市警察の実話が元になっている作品。

アルパチーノの真面目な演技は新鮮だった。
60〜70年代のカルチャー、ヒッピーなアルパチーノもカッコいい。
私服警官として容姿や、汚職など自分の意思を曲げない。

エンドロールが羊たちの沈黙のような遠目の構図でセルピコが去って行く。

始まりは1971年2月のセルピコが銃弾を喰らって瀕死の状態で運ばれる。

なにがあったのかサスペンスかと思いきやヒューマンドラマだった。

1959年9月、警察学校卒業後、警察官になり、1日目から汚職警官の先輩に洗礼を受けます。レストランで「駐車違反を見逃してやってんだから貰っとけ」と飯代無料サービス。
こんなんじゃダメだと試験を受け、鑑識の部署へ。そこでも、賄賂が横行。「ウチはこーゆールールなんだから受け取っとけ」。上司に報告。それでも、掛け合ってもらえず。
今度は刑事に昇格。「クリーンな部署」と紹介された新たな部署へ。所が、初日から「お前の分け前だ」と金を渡される始末。
とにかく、「金は受け取らない」と警官仲間たちからのお誘いを事ごく拒否。「金を受け取らないお前は信用できない」と冷たい目。

セルピコは、ニューヨーク市警察の歴史の中で、数百万ドルに達する汚職の報酬について率直に証言し、その後、報告するために前進した最初の警察官でした。

1971年に同僚の汚職を告発し、ニューヨーク市警察の最高の栄誉である名誉勲章を受章した1ヶ月後 1972年6月に退職。
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