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お父さんのバックドロップのpandaのネタバレレビュー・内容・結末

お父さんのバックドロップ(2004年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

またもや ぷろれす映画

1980年の話。
原作 中島らもさん
らもさんも散髪屋として出演されている。

滅多に泣かない私が泣かされました😭
宇梶さんの体当たり試合と、神木隆之介君に。やられた。💧

お母さんを亡くして1年後の父と子。
大阪に引っ越し再出発。
プロレス嫌いの息子に嫌われている父が命を懸けた試合をする話。

原作を娘と読んだはずなんだけど、思い出せない。短編小説だった。
この映画は、公開時に観たいなあと思ったまま忘れていた。ここまで続けて ぷろれす映画を観たならば、これがあったと思い出して見始めた。

これは、プロレスというよりも父と子の話に重点を置かれている。特に子供心。こうして何作品も観た末に観る宇梶さんは、かっこいいし体格だけ言うと申し訳ないけれどプロレスラーには見えなかったんだけど、プロレス団のほかの団員さんや雰囲気が生々しく伝わってくるし、経営者役の生瀬さんがいい味を出していて、作品として楽しめた。
宇梶さんは、体を張って演技をしたと思われ、最後の試合場面は涙涙だった。

何といっても一番良かったのは、神木君。
ドラマ『集団左遷』で新入社員役でさわやか青年になったなあ、と思ったり、『ラストレター』でまだ高校生やらされてるのか(でも違和感ない)、と思ったりもう27歳なんて早いものです。

お母さんのビデオを夜一人で見る姿や、ビデオを上書きされた時の姿など、可愛くて抱きしめてあげたい場面がたくさんあった。



本当にネタバレで申し訳ないですが…

個人的に好きでない反則技、首にチェーンを巻きつけるシーンがあったので、あまり見たくない場面だった。
それから、かなり疑問に思ってしまったのは、プロレスの試合って、空手選手ともするのでしょうか?最後の試合というのが、空手選手外国人が出てきて、素手でなくボクシング選手のようにグローブをはめてるわけです。そんなことってあるのでしょうか。こちら(宇梶さん)は素手なのにひどくない?と思ってしまった。プロレスには反則もありなんだとして、それならそういう試合もありなの?かな?
どうせなら、この映画のストーリーとしては
ここで強敵のプロレスラーと対戦してほしかった。
と感じてしまってから、ちょっとこの映画を観つつ引いてしまった気持ちがあったのに、最後の場面で、泣かされた。
なので、この点数は私の涙加算ありということで。

ラストは予想通りの展開と言えばそうなのだが、私はそれでOK。
よかった。

子供心がよく出ていたなぁ。
最後に関西弁を話す神木くんが明るくてよかった。

ーーーーーー
ところで、ある人(『パパはわるものチャンピオン』の私のレビュー参照)に
映画『レスラー』の血まみれに耐えられなかった話をしたら、喜劇のようなプロレスもあると教えてもらった。
地名は伏せるが地元のアマチュアプロレス団のことらしい。帰ってからホームページで動画を見たり、実はその人覆面レスラーさんてはないかと、妄想もしたりして、メンバーにそれらしき人はいないか探してしまった。

一緒に話を聞いてた夫も、隣室で同じことをしてたようで、後でおかしかったけど、その喜劇的なプロレスも見てみた。楽しそうにやっていた。
漫才みたいだった。それはそれで新鮮だったし、生で見るには楽しくて良さそうなんだけど、なんか違う。…(きっと、子どもたちにプロレスに親しんでもらいたくて楽しい笑いのあるプロレスをしていただけだとは思う。いつもこんな感じではないと思う。)

血まみれは嫌なのに、面白いのも嫌って、いや、私は何をプロレスに求めてるのか…。

そしてさっき、私は、ここのコメントでお勧めしてもらった猪木vsロビンソンの試合の一部を観た。一部だけれどすごかった。これが本物の、プロレスなんだな、と。
技をかけあって、お互いが真剣な勝負、スポーツだった。熱かった。
ロビンソンも、かっこいいし、猪木さんもお若くて、実況中継の解説がわかりやすく、ロビンソンがかなりの強敵だとわかり、手に汗握る。この時代、プロレスが流行っていたことが納得できた。

こういう試合は、なかなかないようだけれど、こういうプロレスなら、見に行ってみたいなぁ。

確かにたまには悪者が出てきたりいろんなキャラクターがいるのも楽しいけれど、それイコールプロレスと思ってしまったり、それしか知らないのはもったいないと思った。



教えて下さりありがとう。😊😍










以下は全くの独り言

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子供は親のことをよく見ていると思う。

あまり詳しくは書かないが、私は娘が言った一言を今でも思い出すことがある。
夫の転職がそうすぐには決まらなかった時に、応募していた中で、私が見つけてきた求人に夫が面接に行ったことがあった。

そのとき小学生2~3年生だった娘が、
「パパはその仕事ほんとにしたいのかなぁ?」
と、つぶやいた。
この声ではっとさせられた。
私の心には鋭い発言だった。
私は、娘の学校に出す書類に父親の職業欄が空欄というのが恥ずかしいと思ってしまって、焦っていた気持ちを見透かされた思いもあり、子供ながらに父親のことを思い、考えてるんだと気づかされた。
帰ってきた夫に、娘の言ったことを伝えて、その気がなければ断ったらいいと言った。結局そこには勤めなかったが、それで良かった。

子供には結構見られているし、子供なりに感じて考えているのよね。
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