ハンポコナヨツナ

ラストシーンのハンポコナヨツナのレビュー・感想・評価

ラストシーン(2001年製作の映画)
4.0
映画「リング」「女幽霊」等のJホラーの先駆けとして有名な中田秀夫監督作品。

この映画はホラーのようでホラーではない、映画を作る事に魅入られ、撮影所を離れられない人達の物語で、なんとも不思議な作品ですね。
若き日の麻生久美子や西島秀俊など初々しくも達者な演技を披露していますが、西島秀俊の老後を演じたジョニー吉長がこれまた負けず劣らずいい味だしてます。
麻生久美子と二人、公園で映画に使われる写真を撮る時の、俳優になる切っ掛けを打ち明ける会話シーンはいま見てもいいですね。
最初はどちらかと言えば敵対していた撮影班(若き日の西島秀俊と一悶着あったため)が、ジョニー吉長の気迫に押され、職人肌というか映画人としての漢気を見せてくれるシーンは何度見てもグっときます。
そしてラストシーン、麻生久美子の最後のセリフでスパっと終わり、エンディングになるのもよかったです。

中途半端に古い作品なのでレンタルにあるか分かりませんが、未見の方は是非ご覧になってみてください。