キミシマユウキ

鳥のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

(1963年製作の映画)
3.5
若きソーシャライトのメラニーは小鳥屋で出会った謎の男性ミッチを追いかけて彼の街まで訪れるが少しずつ奇妙な事件に巻き込まれて…

サスペンス映画の神様!
!!アルフレッドヒッチコック監督!!
の代表作の一つ。
彼の作品は『サイコ』くらいしか見たことがなかったので、日本での興行収入がそれを超えたという今作を鑑賞。
短編小説が原作。。


突然、街の鳥が人間を襲ってきます。

簡単に言うとそれだけのお話。
なのにめちゃくちゃ怖い。
臨場感や緊張感を表現するのがやはり上手い監督なのでしょう。
今作をきっかけに『ジョーズ』をはじめとした動物系パニック映画が量産されたとか!!
それほど後世に与えた影響力も強く、現代の我々が観ても十分に楽しめる(というか怖がれる)クオリティを保っているのだ。
全編BGMを全く使わないで鳥の鳴き声が響き渡っている様子も非常に不気味。
個人的には前半一時間の展開が少し丁寧すぎるといいかスローで中々盛り上がらないなぁと思ってしまったが、後半の鳥襲撃ターンまでの布石と思えば我慢できる。
それでもちょっと長く感じた(笑)

キャストは古いのであまり知らないが、当時からするとかなり豪華らしい。
ミッチ役のロッドテイラーなんて『イングロリアスバスターズ』に出演してるじゃないか!ご健在とは!

とにかく動物系パニック映画の金字塔、元祖として君臨する作品。
古い作品だからといって敬遠していたらもったいないぞ!
なぜこうなったのか、この後どうなるのか…
それがわからないままなのも不気味だ…
ヒッチコックどんだけ鳥嫌いなんだ…

動物系パニック映画好き、ヒッチコック監督の代表作が観たい方、そして鳥が昔から嫌いな方にはオススメの作品。