あるる

鳥のあるるのレビュー・感想・評価

(1963年製作の映画)
3.4
ホラー映画を観た後は、おばけ怖いとか、なんやかんやで人が1番怖いとか思いますが、もしかしたら鳥なのかもしれません。だって何考えてるかわからないし、対話も共感も、ましてや断罪もできるはずもなく。

鳥がみっしりいる視覚的な不気味さ。籠城を余儀なくされて、声や音に精神を蝕まれながらひたすら嵐が過ぎるのを待つしかない。

今のご時世と重なったけど、こちらはもう一歩も外に出られない、対策ってどうしたらいいの?という状況。得体の知れない恐怖を前に誰かのせいにしたくなっても、思い込みでしちゃいけないのは現実も同じ。

大量の鳥さん達はどう撮影したんだろう。よく映画にしたなぁ。カモメ好きなのにちょっと怖くなったかも。

しかし、鳥ショップでの男女の掛け合いがよくわからなかった。鳥を届けに来た時も家まで勝手に入っちゃうし、それを気にも留めず、いい感じになってくのも謎だなぁ。女優さんはでらべっぴんだけれども。

最後は、ん?終わった?という感じ。
結末を想像するのも難しい。
あるる

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