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菊次郎の夏のJのレビュー・感想・評価

菊次郎の夏(1999年製作の映画)
3.8
武自身も言うように抽象画のような作品。
正男くんのよく分からん佇まいや換喩的な笑いがあまり冴えてなかったりといろいろあるが、
日常と非日常の淡い境い目で時を忘れて遊んでいるかのような「白昼夢のロマン」に久石譲の音楽が重なり、観ていてはじめは首を傾げていた部分も気づけば目を閉じて優しく頷いている菩薩のような自分がいた。
道中は退屈もしたが終わってから振り返ると良い旅(映画)だったのかもなあと思えた。
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