daiyuuki

菊次郎の夏のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

菊次郎の夏(1999年製作の映画)
4.0
夏休みが始まった。しかし正男(関口雄介)には両親がなく、一緒に住むおばあちゃん(吉行和子)もパートで忙しい為、遊んでくれる人が全くいない。 そこでどこか遠くで働く母親の元へ、写真だけを頼りに、絵日記と僅かな小遣いを握りしめて飛び出した。 
心配した近所のおばさん(岸本加世子)は、仕事もなく暇を持て余す旦那・菊次郎(ビートたけし)に母親の元まで送り届けるよう命令するが…。 
勝手気ままで大人に成りきれていない菊次郎は9才の少年正男の母親探しの旅に付き合うはめになる。 様々な人と事件に出会いながら現実の厳しさと人々の優しさにふれていく二人の『少年』の数日間の旅。 時に突拍子もない行動に走る菊次郎の後をひたすらついて行くだけだった正男は、やがて横を、ついにはしっかり手をつないで歩き始める。 
北野武が、浅草と少年時代への思い入れを込めた映画。
正男を利用して競輪で大儲けしようとするずるいところもあるけど、正男が変態にいたずらされそうになったら助けたりガキ大将が大人になったような菊次郎と正男の珍道中は、たけしと子役のコントから始まりグレート義太夫やつまみ枝豆が加わり魚釣りごっこやだるまさんが転んだなど遊びの延長のコントを繋げていく感じのオフビートな展開で、たけしたちと遊んでいるような気持ちが味わえるロードムービー。
daiyuuki

daiyuuki