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許されざる者のrumblefishのレビュー・感想・評価

許されざる者(1959年製作の映画)
3.2
カイオワ族からの要求をベンが拒んだのはレイチェルを愛するが故だった。
だが、そのレイチェルは赤ん坊の時にカイオワ族から連れ去られた訳で、会うことさえも拒絶するのは正当性がない。最後は家族が団結してカイオワ族を退けるが、やはり“許されざる”はザカリー家、ということになるのだろう。

公民権運動を時代背景に、ネイティブ・アメリカンを単に敵とする作品とは一線を画するが、そのことが一層本作の立ち位置を難しくしていると思う。バート・ランカスターとジョン・ヒューストンの意見も違っていたようで、今見ても評価しづらい映画かと思う。