キミシマユウキ

深夜の告白のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

深夜の告白(1944年製作の映画)
3.8
深夜、保険外交員のウォルターは事務所へとよろめきながらたどり着き、自らの罪を告白し始めた…


『情婦』『サンセット大通り』の
!!ビリー・ワイルダー監督!!
によるフィルムノワールの古典名作。
ワイルダーの監督作品は基本見るようにしているので鑑賞。


「男を殺した。金と女のためだ。
しかし金も女も手に入らなかった。
泣けるだろ?」


フィルムノワールの大古典!
映画内で男を振り回す悪女の元祖!!!
火曜サスペンス劇場の大元!?
て感じのサスペンス映画の元を辿っていくと今作へと収束していきそうな名作。
保険外交員がハマっていく悪女、、、
怪しいとわかっていても惹かれてしまう…
敏腕調査員の友人との男同士の絆……
痺れますね。
1944年とひじょ〜〜に古い映画ではあるので、観る人を選ぶ気がするがサスペンスやフィルムノワール好きなら1度は見ておいた方がいいでしょう。

キャストはもちろん知らず。
しかしフィリス役バーバラスタンウィックのファム・ファタールっぷり!そんな弩級の美人には見えなかったけど妖艶な魅力を備えております。アカデミーノミネート止まりがもったいない!
あとはだみ声で真実に近づいていく調査員のキーズがいい味をだしております。

訪れる結末は光か闇か。
皆さんも突然身内に保険を掛けられたらお気をつけください。
近くにファム・ファタールが紛れているかも……( ̄▽ ̄)


ビリーワイルダー監督のファン、フィルムノワールの古典を観たい方、そして悪女と分かっていても振り回されたくなってしまうダメ男の同士諸君にはオススメの作品。