深夜の告白の作品情報・感想・評価

「深夜の告白」に投稿された感想・評価

HK

HKの感想・評価

3.8
後に「サンセット大通り」「アパートの鍵貸します」などを監督するビリーワイルダー監督によるLAノワール映画の金字塔

やっぱり保険屋だなんてなるものじゃないし、加入する必要なんてないわなんて思っちゃうこの映画。人の命を金で交換するなんて、あさましいのなんのその。

自殺をすれば保険は下りない、だから殺すしかないと保険屋ととんでもないクソアマの旦那殺人計画を魅せられるだけでハラハラする。正直いって、一番可哀想なのは旦那以上にその娘さんかな。お義母さんに人生狂わせられるなんてなんと可哀想な展開。

初めのうちは、何一つ問題なく計画が進むものの、意外な切れ者の存在により計画が狂い、最後には悲劇の結末になるという展開はよくある話だが、その土台を作ったのはこの映画なのかな。

あのキースさんは古畑任三郎とか刑事コロンボの元祖なのかもね。映画全体としても、犯人の一人語りをメインにおき、そこから時系列順に話を展開し、結末で初めに戻るというのも、やはり面白いものだと思った。

こういうクラシックな映画などもよく見てみたいと思った。
まず目を引くのがみんな大好きビリー・ワイルダーと共に脚本家のクレジットにハードボイルド小説の巨匠レイモンド・チャンドラーがいること。しかし、ビリー・ワイルダー曰くチャンドラーの脚本が中々酷かったとか。チャンドラーの遺作にあたる『プレイ・バック』を少し読んだのですが、小説ともいえない、脚本ともいえないような中途半端なものだったので、これより酷かったと思うと苦労したのは何となくわかる(笑)映画の話に戻ると、内容はいわゆる保険金目当ての殺人事件を描いています。フィルム・ノワールとしても勿論サスペンスの古典としても傑作。まさに「深夜の告白」から始まり、シンプルながらラストまで止まることなく転がり続けるストーリーは今観てもインパクトがあります。邦題も秀逸ですね。
ファム・ファタール(魔性の女)に誘惑され、その夫を殺害した男がたどる運命を描いたサスペンス。ドラマは深夜、殺害の片棒を担がされた男がオフィスで独白している所から始まり、回想形式で進行していく。

とりたてて美人と思えなかったが色香を漂わせるディートリクソン家の後妻フィリス(B・スタンウィック)が保険会社の営業マン、ネフ(F・マクマレイ)をそそのかして夫の傷害保険に入り、殺害を実行させる悪女ぶりが際立つフィルム・ノワール。ネフの同僚で勘が冴え、事件の真相に迫るキーズに扮したE・G・ロビンソンのクセのある演技も見どころ。この映画は前にサラッと鑑賞した程度なので新鮮でした。
諒

諒の感想・評価

3.4
保険会社で営業をしているウォルター。
ある日、訪れた家で人妻のフィリスと出会う。
フィリスは、夫を殺害し、保険金を手に入れようとしていたが、ウォルターはそれを見抜き突き放す。
しかし、フィリスに魅了されたウォルターは、夫を殺害する決意をする。

ストーリー自体は意外性は無いものの、ラストがとても良かった。
kos

kosの感想・評価

-
サングラスを取った後のあの目と"remember"って言うとこかっけー
名画。
ワイルダーの手腕かチャンドラーの才能か、その両方か分からないけど、ともかくいい。
あず

あずの感想・評価

4.0
ファムファタールの中のファムファタールって感じ。他の作品と比べると地味めかもしれないけどやっぱりワイルダーにハズレなし
ちろる

ちろるの感想・評価

3.8
ようやく観れたビリーワイルダーの名作サスペンス。
古すぎて映像が不明瞭ではあるけれど、内容はビリーワイルダーらしく良くできたプロットです。
事件の犯人である主人公の告白から始まるというタイトル通りの展開に驚きつつも、戦略と推理の戦いのせめぎ合いをしっかりと見せる練られたプロットのお陰で、ラストまで主人公の真意が明かされないようになっているのは流石でした。
保険金殺人を計画する保険屋ネフと、クライアントの後妻フィリスの完全犯罪ですが、このネフとフィリスがものすごく悪人でも、良い人間でもない、普通の小心者の人間だったという点で元々この計画に綻びが生じるのは容易に予想はできる。
しかしそこよりも何よりあんなにいとも簡単に恋に落ちてしまうような大人の男と女の方が問題あるのではないか?
というか元々2人に愛が生まれていたのか否か?そこが一番のミステリーなのかもしれません。
ラブストーリーをちょいと絡ませといて全く愛の「あ」の字も感じない。
どちらかというと事件を調査することになるネフの同僚ギースの鋭い洞察力と信頼ゆえの信じる力のどちらがネフを追い詰めるのか?
という男と男の友情がメインとなる後半の展開が好きでした。
複雑な展開のサスペンスと見せかけて、ラストはどっしりとヒューマンドラマも描くビリー ワイルダーの手腕が光る作品でした。
けーな

けーなの感想・評価

3.9
ずっと観たいと思っていて、ようやく観ることができた。1944年に作られたフィルム・ノワールの代表作。ビリー・ワイルダー監督の初期の作品。ビリー・ワイルダーは、やっぱり面白いなと痛感した。

保険の営業マンである主人公ネフが、自動車保険のセールスのために訪問したディートリクソン家で、美しい後妻フィリスと出会い、彼女の魅力にはまってしまい、倍額保険金目当ての夫殺しに荷担してしまう…。

原題は、「Double Indemnity」で、「倍額保険」という意味。作中で、鉄道による事故死の場合、通常の生命保険の倍の保険金が支払われるという設定になっていることによる。

邦題にある通り、主人公ネフが、自分の犯した罪を告白するという設定が、まず面白い。つまり、犯人が誰だか分かっている段階から観ることになるのだが、それでも、一体どうなるの?と、先が読めなくて、とてもハラハラさせられた。ビリー・ワイルダーの手腕が存分に発揮されている作品だと思った。

詳しくは言わないが、途中で、娘のローラが出てきた時の驚きと言ったらなかった。彼女が語る話に、目が見開いた。しかも、そのローラが、これまたとっても可愛いくて。結局、このネフって男は、もっぱら女に弱いんだなと思わせられるが、最後には、ローラの恋人ザケッティに対して取る行動や、保険調査員の同僚キーズとの男の友情には、男の美学を感じさせられ、小粋で上質な仕上がりのミステリーだと強く感じた。
Moeka

Moekaの感想・評価

3.7
最初に結末を明かす手口、保険金詐欺フィルム・ノワールの元祖といったところだろうか。カメラワークに口説き文句に全体が硬派でとことん洒落ている。白黒映画の細部にこだわられた無駄のない脚本やショットを見ているのが好きだ。死を売るセールスマンと悪女の出会いは逃れられない運命へ。一度は引きつつものめり込んでいき、後になって愛を言い訳にするなんてずるい女。マッチに煙草と小道具の使い方が絶妙で、最後のシーン撮りたさに映画を作ったんじゃないかなんて思うほど。
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