深夜の告白の作品情報・感想・評価

「深夜の告白」に投稿された感想・評価

コレ意外にハラハラしちゃいました!
ビリー・ワイルダー節がしっかり感じられます

『サンセット大通り』とは逆に、犯人の回想でストーリーは進んでいく

なんと言っても、ドアの開き戸の影に隠れるシーンは印象的



ワイルダーは、一緒に脚本を作ることとなったチャンドラーの性格大嫌いだったそうです
二人の軋轢はエピソードに事欠かない程には凄かったのだそう

チャンドラーの酒癖の悪さを目の当たりにしたワイルダーは、彼のような”アルコール中毒の男“が主人公の映画を制作し始める
それが、ワイルダーの大ヒット次回作『失われた週末』に繋がったのだそう
バーバラスタンウィックが好きですねえ
愛は相手を殺人犯にもできるんだあ
深夜、保険外交員のウォルターは事務所へとよろめきながらたどり着き、自らの罪を告白し始めた…


『情婦』『サンセット大通り』の
!!ビリー・ワイルダー監督!!
によるフィルムノワールの古典名作。
ワイルダーの監督作品は基本見るようにしているので鑑賞。


「男を殺した。金と女のためだ。
しかし金も女も手に入らなかった。
泣けるだろ?」


フィルムノワールの大古典!
映画内で男を振り回す悪女の元祖!!!
火曜サスペンス劇場の大元!?
て感じのサスペンス映画の元を辿っていくと今作へと収束していきそうな名作。
保険外交員がハマっていく悪女、、、
怪しいとわかっていても惹かれてしまう…
敏腕調査員の友人との男同士の絆……
痺れますね。
1944年とひじょ〜〜に古い映画ではあるので、観る人を選ぶ気がするがサスペンスやフィルムノワール好きなら1度は見ておいた方がいいでしょう。

キャストはもちろん知らず。
しかしフィリス役バーバラスタンウィックのファム・ファタールっぷり!そんな弩級の美人には見えなかったけど妖艶な魅力を備えております。アカデミーノミネート止まりがもったいない!
あとはだみ声で真実に近づいていく調査員のキーズがいい味をだしております。

訪れる結末は光か闇か。
皆さんも突然身内に保険を掛けられたらお気をつけください。
近くにファム・ファタールが紛れているかも……( ̄▽ ̄)


ビリーワイルダー監督のファン、フィルムノワールの古典を観たい方、そして悪女と分かっていても振り回されたくなってしまうダメ男の同士諸君にはオススメの作品。
敏腕保険外交員ネフ(フレッド・マクマレイ)が人妻フィリス(バーバラ・スタンウィック)と共謀し、夫を完全犯罪で殺すが、同僚の保険調査員キーズ(エドワード・G・ロビンソン)に追い込まれていく。

印象に残ったシーンがいくつかある。

ネフが夜道を歩いている時に、自分の足音が聞こえなくなる。人として一線を越えてしまった、もう戻れない道に踏み込んだ事を感じさせる秀逸な表現。

車内での殺人シーン。直接見せずに、同乗しているフィリスのアップの表情だけで見せる。全く動じていない冷たい表情にゾクゾクする。

ラストシーンのネフとキーズの会話。男の友情を描いたシーンは、深く心に残った。

キーズのキャラは際立っていて、セリフも洒落ている。彼が真の主役ではないかと思わされた。

コロンボ、古畑にも繋がっている味のあるキャラだった。
ShoseiH

ShoseiHの感想・評価

4.0
30年代以降のアメリカハードボイルドやノワール界隈の3人、カイン、チャンドラー、ワイルダーの其々の持ち味が生きてる!群像劇になって一筋縄ではいかない脚本とかチャンドラーらしいなと思った。
tomk59

tomk59の感想・評価

4.1
「長いお別れ」の著者レイモンド・チャンドラーがビリー・ワイルダー監督と共に脚本を書いた作品。保険外交員が人妻と共に彼女の夫を殺しその罪を告白する。とは言えただそれだけではなくプロットがよく練られていて終始緊張感がある。70年以上前の作品だけど面白かった。名作。
ビリー・ワイルダー監督のサスペンス映画。

洒落たセリフがあちこちで出てくるが「きっちりやるのね(Straight down the Line)」は印象的であった。

保険外交員ウォルター・ネフという男が自動車保険の継続で訪問した家の若い夫人と結託して、その旦那を殺す計画を立てるが…という物語であるが、バーバラ・スタンウィックのファムファタールぶりは見応えあり。

『刑事コロンボ』のような倒叙法に近い形式で事件が語られるが、告白形式で物語が上手く綴られた映画であった。
告白から始まるノワール。とても整理されたプロット。自分の足音が聞こえなくなった事に破滅を予感するウォルターが印象的。
tjZero

tjZeroの感想・評価

4.6
保険外交員のウォルター(フレッド・マクマレイ)は、勧誘先の人妻フィリス(バーバラ・スタンウィック)に魅了されてしまう。
彼女の夫を列車事故に見せかけて殺害し、倍額の保険金(=原題)を狙うふたりだったのだが…。

ウォルターは、フィリスの足首を飾るアンクレットに絡めとられるかのように、犯罪にのめり込んでいく。

邦題通り、犯行後の彼の告白によって物語られていく展開。
犯行をふり返ると、所々に”あの時点で思いとどまれば…”っていう運命の分岐点が効果的に配置されている。
それらを、極めて正確な時刻表のように、精緻に演出するドイツ出身のビリー・ワイルダー監督の腕の冴え。

ワイルダーと共同で脚本を書いている、ハードボイルド作家レイモンド・チャンドラーの尽力も大きい。
ウォルターの独白による美文調のナレーションは、まさに彼の小説のように深みがあって滑らか。
セリフも含みがあって、魅惑的なものが多い。
特に印象に残るのが「殺人の共犯は、途中下車できない電車のようなもの」という言葉。
本作の7年後に作られた、同じくチャンドラー脚本の『見知らぬ乗客』(アルフレッド・ヒッチコック監督)に直通でつながるような、映画史に残る名セリフだと思う。
2017.10.3

緊張感がずっと続いて、人の卑劣な部分が溢れてて面白かった

主役は悪くないように見せながら展開していき、悪女とのラスト。隣の家のラジオが聞こえるくらい静まった、互いにもう限界であるあの決着。
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