深夜の告白の作品情報・感想・評価

「深夜の告白」に投稿された感想・評価

けーな

けーなの感想・評価

3.9
ずっと観たいと思っていて、ようやく観ることができた。1944年に作られたフィルム・ノワールの代表作。ビリー・ワイルダー監督の初期の作品。ビリー・ワイルダーは、やっぱり面白いなと痛感した。

保険の営業マンである主人公ネフが、自動車保険のセールスのために訪問したディートリクソン家で、美しい後妻フィリスと出会い、彼女の魅力にはまってしまい、倍額保険金目当ての夫殺しに荷担してしまう…。

原題は、「Double Indemnity」で、「倍額保険」という意味。作中で、鉄道による事故死の場合、通常の生命保険の倍の保険金が支払われるという設定になっていることによる。

邦題にある通り、主人公ネフが、自分の犯した罪を告白するという設定が、まず面白い。つまり、犯人が誰だか分かっている段階から観ることになるのだが、それでも、一体どうなるの?と、先が読めなくて、とてもハラハラさせられた。ビリー・ワイルダーの手腕が存分に発揮されている作品だと思った。

詳しくは言わないが、途中で、娘のローラが出てきた時の驚きと言ったらなかった。彼女が語る話に、目が見開いた。しかも、そのローラが、これまたとっても可愛いくて。結局、このネフって男は、もっぱら女に弱いんだなと思わせられるが、最後には、ローラの恋人ザケッティに対して取る行動や、保険調査員の同僚キーズとの男の友情には、男の美学を感じさせられ、小粋で上質な仕上がりのミステリーだと強く感じた。
Moeka

Moekaの感想・評価

3.7
最初に結末を明かす手口、保険金詐欺フィルム・ノワールの元祖といったところだろうか。カメラワークに口説き文句に全体が硬派でとことん洒落ている。白黒映画の細部にこだわられた無駄のない脚本やショットを見ているのが好きだ。死を売るセールスマンと悪女の出会いは逃れられない運命へ。一度は引きつつものめり込んでいき、後になって愛を言い訳にするなんてずるい女。マッチに煙草と小道具の使い方が絶妙で、最後のシーン撮りたさに映画を作ったんじゃないかなんて思うほど。
Scopio

Scopioの感想・評価

-
うまいなあ。
簡潔に説明してくれる画。
簡単に作れるものじゃない。
No.172[敏腕ロビンソンに惚れるノワール映画の聖典] 99点↗

松葉杖の男がこちらへやって来るオープニングから怪しげな雰囲気満点な本作品はワイルダーとチャンドラーが喧嘩しながら製作したノワール映画の聖典であり、スタンウィック演じるフィリスはファムファタールの最もプリミティブな姿とも言えるだろう。勿論、悪女とそれに振り回される男という話は手垢付きまくりなプロットだし、後続作品でもっとイカれた作品(「拳銃魔」「過去を逃れて」など)があるため、"衝撃的"と呼べるほど衝撃的でなかったのは事実だが、それでもフィリスの人物像には身震いするほどの恐ろしさを感じる。

敏腕調査員役を楽しそうに演じるロビンソンは、やはり私のお気に入り俳優なのだが、今回はマクマレイとの"熱い友情"を見ることが出来る。それが友情なのか恋愛なのかは定かでないし、はっきり言ってどちらでもいいが、マッチを擦る役目の交換によって示される友情(あるいは恋愛)の終焉には涙が流れた。ちなみに、老け顔すぎて「犯罪王リコ」からビジュアルが全く変わってないのは内緒。

てか、正規版DVDは出回ってないっぽいけどなんで?傑作やんけ。
蹂躙

蹂躙の感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

夫人は最初からビッチっぽくて強そうだったから、結局それに合わせた筋になっていった。でも好きだったっていうのも絶対あった。相手にされなくて寂しくなったから最初の計画に戻したのかな?

男のほうは、そんな夫人好きじゃなかっただろ絶対。ローラともイチャコラして遊び好きなのに、良心の呵責があるいい奴として描かれる。

キース良かったな〜。ほんとああいう仕事って辛そう笑

最初の掴みが良かった。先をバラすナレーションいれても楽しめるのか。サスペンス楽しかった

unextのは画質がオワッテル〜〜
記録
あまり覚えてない
なぜ女はこんなに馬鹿なのかということくらい
s

sの感想・評価

4.2
真相の種明かしの告白から回収に向かう流れ
もう見慣れた流れだけど、これが元ネタなのかもなあ
ファタール役は最後まで勤めてほしかったな
ロビンソンが饒舌なのが面白い。いつもやられる側なのに笑
2人で犯罪を犯したら2倍安全ではなく、20倍危険、、、 2人は会わざるを得ない、、市電に乗った2人は終電まで降りれない 、、ロビンソン渋いっす、見直したっす、、
いしが

いしがの感想・評価

3.5
お熱いのがお好きと同じ監督が作ったとは思えないぐらい暗く、常に閉塞感が漂っている。

今観ても普通に楽しめるが、後の時代に同じ形式でもっと面白いのが量産されている。
どんな名作でもサスペンスは古びやすいことがわかった。
Ryoko

Ryokoの感想・評価

4.3
とても面白かった!74年も前の映画ですか!ほんとうに無駄のない脚本!そこから生まれるテンポ!
主人公の顛末はある程度予測できる幕開けなのにラストまで緊張感が続く。
有能な保険外交員が恋に落ちるきっかけが足元のアンクレットというのがまた粋。
倫理観とか正義感とか常識とか人間の理性で成り立っているものの脆弱なこと。一方、欲望に駆られたときの人間の行動力は凄い。

主人公の友人キーズのセリフが印象的。

「(犯罪は)2人でやれば2倍安全なのではない。20倍危険なんだ。」

「旅は片道のみ、そして終点は墓場。」
たくみ

たくみの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

1944年公開。ビリー・ワイルダー監督。

フィルム・ノワールらしい陰鬱な雰囲気の漂う映画で、当時としては異質な作品だったという評価もあり、なかなか注目すべき作品だと感じる。
また話がうまく作り込まれており、緊張感もあるため飽きずに観ていられる。

フィリスという女性は典型的な悪女で、最後に初めて人間らしい一面を見せ、その後すぐに訪れる死との対比が印象的。

劇中で度々出てくる葉巻も表現として上手く使われている。オープニングの松葉杖をつきながら歩み寄る影が観返したときには違った印象を受けた。
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