暗闇に鳴り響く奇怪な音楽、怪しげに闊歩する盲人、狂った老婆の予言者、連続殺人の謎に挑む暴力小説家、全編にみなぎるジャーロ映画や７０年代オカルト映画のような怪しげな雰囲気・・・しかしこの映画の最大の眼目は、宇宙人です。
まさかの宇宙人が出てきます、この舞台設定で。
その宇宙人は目から強烈な殺人光線を放ちます、しかも流し目で。
流し目で人を殺しにかかる、といえば日本では杉良太郎くらいですが、アメリカでもこの「ザ・ダーク」の宇宙人くらいでしょう。
しかし杉良の流し目で死ぬのはオバサマ程度ですが、今作の宇宙人の流し目は、強面のオッサンや可愛いスッチーの首を吹き飛ばし警官隊を全滅させる勢いのすさまじさ。
コマ劇場の杉良公演では味わえないカタルシスを感じさせてくれます。
脱力系Ｚ級映画がお好きな方は勿論、杉良の流し目で殺されたい系のオバサマ方も必見の傑作と言えます。
もちろんそれ以外の老若男女にもおススメします。
上映時間も１時間半と短くて、お得です。
