ふぇいるくんさんの映画レビュー・感想・評価

ふぇいるくん

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ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

4.0

中世のお姫様救出劇を西部劇風にアレンジしつつ、80年代MTV演出で1時間半にまとめる、一見キワモノのように聞こえますが意外とこれが収まりがよく、バランスの取れた(定番の)娯楽活劇になっています。

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非常宣言(2020年製作の映画)

1.0

全編手持ちキャメラでの撮影なのでしょうか?
大半のシーンが「グラグラ」揺れています。
ひどい時は「ガタガタ」揺れます。

「あれ?航空パニックを見ていたはずだが地震パニック映画だろうか」
と不安になり
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サルバドル/遥かなる日々(1986年製作の映画)

3.9

インテリに好まれる反戦映画というものが、イデオロギーの代弁者とみなされ去勢されてしまう脆弱さを孕むのに対して、肉体派O・ストーンは力任せに戦争の狂気と残酷を観客に突きつけてくるわけです。

結果、腐乱
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ナチュラル・ボーン・キラーズ ディレクターズカット版(1994年製作の映画)

1.5

今作のW・ハレルソンは主役のエキセントリックな大量連続殺人犯を演じているが、なんとも儚げで存在感が無い。

それは共演陣と比較しても明らかで、狂気演技と言う枠をはみ出ることなく安定したテンプレートを演
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ターミネーター3(2003年製作の映画)

1.8

「ロボコップ3」はともかく、もう惰性だけで続いているシリーズ物の3作目をカルト的に持ち上げるのは止めようじゃないか、職人監督が金目当てで情熱も無く作る駄作は、堂々とつまらねえ、と言っていいんだよ!・・>>続きを読む

ミッドナイト・マーダー・ライブ(2022年製作の映画)

1.0

俳優としても監督としても、稀有な存在であるメル・ギブソン。

その言動が問題起こすこともあるようですが、現代を代表する天才映画人である事は間違いのない彼が、このような貧相な作品に出演する(あるいは出演
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最終生物バイオゾイド(1990年製作の映画)

1.5

ロジャー・コーマン製作総指揮のB級SFホラーと聞いただけでもう内容はお察しなので、「じゃあ観る必要はないか」と早々にそっぽを向く人は後で死ぬほど後悔します。

なぜならこの映画は、映画ファンなら絶対に
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激突!(1971年製作の映画)

4.0

映画業界を志す人なら当然観ているであろう「激突」ですが、右観ても左観てもくだらない映画が氾濫する昨今からすると、もう誰も「激突」は観てない、という事なのでしょうか。

一見ヒッチコック風のサスペンス、
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蘇える金狼(1979年製作の映画)

1.9

主演・松田優作、監督・村川透(そしてやっぱり助監督は小池要之助)とくれば、定番かつ安定の優作ワンマンアクション映画。

これを松田優作のいつもの自己愛満載の内輪受けB級アクションとウンザリするか、その
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ウォンテッド(2008年製作の映画)

1.0

「俺の中で何かが覚醒した時、お前らは俺にひれ伏すのだぁ」という中2病丸出しのお手軽怠け者妄想映画は特に珍しくもなんともありませんが、この映画に関しては随分遅れて来た劣化版『マトリックス』であり『キング>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.5

監督S・デリクソン、主演E・ホークの組み合わせと言えば傑作ホラー『フッテージ』を思い起こすわけで、そういう意味では今作は『フッテージ』の完成度には遅れを取っていると言わざるを得ません。

あまりに間抜
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エクスプロラーズ(1985年製作の映画)

3.6

ジュブナイルものというジャンルで言えば、スピルバーグやR・ドナーなどの手練れが撮ればもっと素直に楽しめる(あるいは無難な)映画に仕上がったはずが、J・ダンテが手掛けると何とも居心地の悪い映画に。

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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

4.0

韓国映画の中でも過激なアクションやホラーに関しては、あまりに激辛風味で一般の人は敬遠するとかしないとか。

そんな中で今作は、激辛風味もありつつどことなくユーモラスで、アクションシーンもハリウッド風味
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ザ・バンク 堕ちた巨像(2009年製作の映画)

4.0

個人が巨悪に立ち向かう骨太アクション・・・というようなジャンル映画は死滅しました。
具体的には洋画なら『フレンチ・コネクション』の特に2作目や『ガルシアの首』、邦画なら完成度の是非もありますが『君よ憤
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ザ・ダーク(1979年製作の映画)

3.3

暗闇に鳴り響く奇怪な音楽、怪しげに闊歩する盲人、狂った老婆の予言者、連続殺人の謎に挑む暴力小説家、全編にみなぎるジャーロ映画や70年代オカルト映画のような怪しげな雰囲気・・・しかしこの映画の最大の眼目>>続きを読む

東京日和(1997年製作の映画)

2.5

荒木経惟・荒木陽子の夫妻をモチーフにした映画ではありますが、実際に荒木さんが撮影した写真に見られるような、ある種猥雑で猥褻な生活感というか肉体感覚をすべてそぎ落とし、ひたすらオシャレな仕上がりに。>>続きを読む

道頓堀川(1982年製作の映画)

2.5

当時の愛人、松阪慶子の濡れ場を撮りたくて仕方のない深作監督の欲望と、彼女のヌードが観たいだけのおじさま達の欲望が見事にシンクロ、気が抜けて焦点の定まらないアウトロー物語は演者のテンションも見事空回り。>>続きを読む

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

3.6

他所の国の事なので余計なおせっかいではありますが、アメリカに住む人は趣味を「映画鑑賞」と答えるのを躊躇するのでは?と心配になります。

言うまでもなく大半のアメリカ映画、特にハリウッド映画は「わかりや
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徳川女系図(1968年製作の映画)

4.4

土方巽の暗黒舞踏でいきなり観るものの心胆を震え上がらせる狂気の傑作で、もちろん劇中で執拗に描かれる悪に満ちた異常性愛と、その彼岸に現出する奇跡のような赦しと再生のドラマに心打たれるわけですが、何より特>>続きを読む

怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

1.0

メジャー映画会社が怖くて手が出せないパンチの利いた描写とバカバカしくも秀逸なアイデア、低予算ながらスタッフの情熱を感じる(必ずしもその情熱は映画にかけるものとは限らないが)、そういった類の映画をB級映>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

2.0

ハリウッドのセクハラ帝王と言えば勿論ハーベイ・ワインスタインですが、彼の子飼いで、ワインスタインのセクハラの揉み消しを手回ししたM・デイモンと、自らもセクハラ三昧でお馴染みのB・アフレック、さらに監督>>続きを読む

ナイト・ハウス(2020年製作の映画)

3.5

あまり魅力的とは言えない主人公、舌足らずな謎解き、途中で展開が読めてしまう荒い筋立て、何より映画の根底を支配する壊滅的に自己愛的で見苦しい倫理観・・・これだけ並べ立てると映画史に埋没していくゴミ映画の>>続きを読む

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

4.0

どこを切り取ってもスピルバーグの顔が出てくるような、スピルバーグ印の金太郎飴のような映画です。

ある時は「未知との遭遇」ある時は「ターミナル」ある時は「ミュンヘン」、そして何より全体を貫くのは殆ど「
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.5

表面的でペラペラな幸せを家族ぐるみで演出する典型的な機能不全家族を舞台にした、これまた典型的なホラー映画です。

人間の妄念が異形として具象化する、という意味では、映画では初期~中期のD・クローネンバ
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

1.0

父殺しの嫌疑をかけられた女子大生を巡る群像劇です。
様々な人物が登場し、それぞれの抱えるトラウマを吐露しながら事件の真相に迫るサスペンス・・・一言でいえばこんな感じです。

特に素晴らしいのは、やはり
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ドラキュリアン(1987年製作の映画)

3.0

監督さんはもちろん「あの」F・デッカー。
掛け値なしのB級傑作「クリープス」の監督であり、そしてある意味伝説級の傑作(笑)、「ロボコップ3」を世に放った、良くも悪くもオタク系監督さん。

同じオタク系
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らせん(1998年製作の映画)

2.5

劇場公開当時は『リング』と併映だったらしいのですが、残念ながらというか当然というか「面白さも怖さも『リング』圧勝!!」というのが当時の観客の率直な反応だったとかいう噂も・・・。

原作読まないとなかな
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