とぽとぽ

アヒルと鴨のコインロッカーのとぽとぽのレビュー・感想・評価

3.2
綺麗に纏まった、よくできた話で押し付けがましくなく教訓というか日常のヒントみたいなものも感じる。安定の濱田岳、そして日本人が洋楽を使うと多くの場合鼻につくけど中村監督は(原作の伊坂幸太郎に負けないくらい)ロック好きなんだろうなってーーーー中村監督って今じゃ時代物やホラー等すっかり良く分からない話題作を監督する人になったイメージだけど、昔は『フィッシュストーリー』や本作でこんなにピュアな人だったんだなと思う作品(ディラン補正もあり?)。たまにセリフが台詞セリフしていたりと少しチープというか時代を感じる点・瞬間もあるけど、それだけノスタルジックで温かくな手触り。オフビートで敢えて平坦な語り口が刺さるときは刺さる。瑛太も今となっては懐かしい全立てツンツン頭だけどそれすら前振りのオチが胸に届き余韻を残す。ワンシーンだけだったけど訛ってる本屋の店員かわいい、誰なんだ~。

♪How many roads must a man walk down~♪
「呼び捨てにすると親しく聞こえるだろ」
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