とぽとぽさんの映画レビュー・感想・評価

とぽとぽ

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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

計画通りにやれ

"自分の未来は思い通り予想できる"=運命は手の中などと考え思い上がった人がいるとしたらそれは大間違いだ!あるいは、本当に望みのままそうできるごく一部少数の限られた特別な存在か。そう受
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眠りの地(2023年製作の映画)

3.7

2人のカリスマで描く実話、これは確かに"フィールズ・グッド"

"これは人種問題の裁判ではない"…75歳になって初めての訴訟は、歳を取りすぎている?ジェイミー・フォックスがノリノリ♪
奴隷制の時代、名
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.0

フィリップ・ラショー✕アメコミ・ヒーロー映画パロディ=小気味いい「んなわけないだろ(笑)」の連続が楽しい体当たりスレ違いコント・コメディ!!

売れないヘタレ俳優が掴んだ大チャンスで、まさかの記憶喪失
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カサンドロ リング上のドラァグクイーン(2023年製作の映画)

3.5

オカマ!オカマ!オカマレスラーめ…ヘタレ役レスラーの役回りで私生活ではゲイの主人公が、男性的なマッチョイズム溢れるプロレスの世界で"カサンドロ"という派手に着飾って振り切れたキャラ・ペルソナを作り上げ>>続きを読む

スワンソング(2021年製作の映画)

4.0

ヴィヴァンテ

時代に取り残された遺物かそれとも生ける伝説か。まるでこれが最後の表舞台であることを察するかのようにすべてが収束していく、最後の輝き。
すぐに思い出せなくても頭のどこかに記憶してある。老
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.5

得体のしれないウイルス/バイオテロの脅威と恐怖を、ポスト・コロナの点から描く閉所恐怖症的な飛行機パニック・スリラー

画面の色の浅さ(や射し込む光)も、本作においては息苦しさを感じる。ちょっと尺は長か
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ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

3.0

"邪悪"が消えることはない…それは形を変え私たちのそばに潜み続ける

遂に長年の因縁対決&ハドンフィールドの悪夢、ここに終結!…か?もしマイケルとの戦いが終わったとしても次なる"マイケル"が生まれるだ
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長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

4.0

何もかもちょうどいい以上

深い内容に、3Dとセルルックアニメーションの融合ミックスで魅せるアクションはテンポよく面白かった。どのキャラも愛せるし、どの願いも理解できて、ウルフは格好良いし怖い。
推し
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ハロウィン・キラー!(2023年製作の映画)

3.5

『ハロウィン』✕『バック・トゥ・ザ・フューチャー』=今さら感はあるけど面白い

ワンテンポどころかツーテンポ・スローテンポくらい遅れている感は否めない80sブーム✕ホラーあるある。ホラーあるあるをメタ
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アビス(1989年製作の映画)

4.0

新鮮さとクリエイティビティという一面の光に包まれて

キャメロン式勝利の方程式=映画の魔法という不思議な力が働いて、"こんなの自分も作りたかっんだよな!"という夢と希望が詰まっている。
キャメロン的メ
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ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

4.2

底辺からブチ上げ!今年のハイスクール映画枠大本命が殴り込み!!

リアリティより笑いと胸アツ展開!
ティーン女子版ファイト・クラブ=護身術クラブ。イケてないゲイの負け犬女子2人がイケてるチアリーダーを
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.5

Idiot... This is living.

バカモン…!みんなに愛される名優でお人好しの代名詞トム・ハンクスが、近所の見回りが日課で規則に厳しく眉間にシワを寄せた超堅物偏屈爺さんに。『エルビス
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キャッスル・フォール(2021年製作の映画)

3.5

"若者に譲れ"?まだまだ

あまりイメージのない貴重なメガネ姿ドルフ・ラングレン監督✕スコット・アドキンス共演=ガンの娘に手術を受けさせたい看守長 & 歳から引退して解体工事に従事する元格闘家。2人と
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青空娘(1957年製作の映画)

4.0

青空を忘れるな
本気で向き合え

青空さん、こんにちは。学校卒業して東京の家族に呼ばれたら、まさかの女中?それでも腐らずまっすぐに、とっても不幸せでも青空は見えます。青空だ、青空を忘れるなよ。前向きな
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鬼龍院花子の生涯(1982年製作の映画)

3.5

なめたらいかんぜよ!

…な女の生き様/男の死に様の詰まった家族ドラマ
真っ直ぐ生きイカれた貫禄の仲代達矢✕夏目雅子さんの名演(少女時代の子役もいい)。所有欲犬畜生めが!逃げ出したくなるような子供時代
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トラック野郎 男一匹桃次郎(1977年製作の映画)

3.5

マドンナ夏目雅子が見たくて

作品の内容自体は、期待通りの出来レースで安定して楽しめる!当時ならではのインモラルお下劣で不謹慎で、そのくせ人情モノに帰着していって、笑えてほっこり元気が出る!! 中でも
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ボストン市庁舎(2020年製作の映画)

4.0



市民の皆さんの声を聞かせてください!根深い問題にも取り組んでいき、違いは人を分断しないのだと証明するとき。どれだけ多種多様多岐にわたるサービスを提供しているのか、そのあまりの守備範囲の広さに驚い
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グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)

3.0

動物映画監督による語られるべき実話ではあるけど、個人的には些かウェットな質感すぎて"これ日本人の大衆好きそうだな"と苦手意識が出てしまった。

スクールガールズ(2020年製作の映画)

3.5

見かけじゃない、本当の意味で大人の階段上ること

都会からの学園転校生モノ?…かと思いきや、そうでもない。母親のみの片親な主人公娘。思春期、それは背伸びしたくなる年頃。
性的な会話で盛り上がる周囲と違
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ファブリック(2018年製作の映画)

2.0

ジャッロ映画

悪趣味変態性✕アートだ。不気味というより不思議なヘンテコメディで途中リタイアしてしまいそうになるくらい退屈した。強烈なキャラクター達の奇行、赤を基調としたビビッドな色彩。例えばアルジェ
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スプートニク(2020年製作の映画)

3.2

寄生か共生か?

冷戦下1983年、エイリアン in 宇宙帰りのソ連の英雄は、思っていたような作品とは違っていたけど、エイリアンの造形は如何にもでキモかったし、それなりに楽しめた。まだこのジャンルに未
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愛は静けさの中に(1986年製作の映画)

3.5

主演2人の魅力と迸る情熱!

相変わらず素晴らしいウィリアム・ハートに最年少かつ聾唖者として初のオスカー受賞となったマーリー・マトリン。ウィノナ・ライダーっぽさもある。彼女のキャリアから傑作『コーダ』
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グロリアス 世界を動かした女たち(2019年製作の映画)

3.2

Ms.

"結婚してる?"『アクロス・ザ・ユニバース』ジュリー・テイモア監督らしい語り口・映像表現(色彩・質感、時にドラッギー)。ジュリアン・ムーア✕アリシア・ヴィキャンデルによるバトンリレー、そして
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誰がハマーショルドを殺したか(2019年製作の映画)

3.7

国は国民のものだとアフリカの扱いを変えようとして戦っていた国連の事務総長が死んだ/殺された。その真相を巡る興味をそそられるスリリングさには手に汗握り自ずと夢中にさせられるものがあった。子供の頃から無条>>続きを読む

国境の夜想曲(2020年製作の映画)

3.5

私たちの"普通"とはまるで似て非なる"暮らし"がそこにはあった。母親たちは我が子の死を悼み嘆き悲しみ、子供たちはISISによる残虐行為を目の当たりにした消えない記憶と心の傷を絵にし、精神病棟の患者たち>>続きを読む

25年目の弦楽四重奏(2012年製作の映画)

3.5

終わりの後に始まりがある

…こうやって物事は継承されていくのだと。キャラクターの描き分けにシーンの組み立ても上手い、世代を超えて大人のメロドラマ。素晴らしいアンサンブルキャストがそこに生き生きとした
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バトル・インフェルノ(2019年製作の映画)

3.2

本当の悪魔はコレを観ている貴方です?!

"除霊の時間"やらせ神父の生配信に現れたガチの悪魔を悪魔祓い!オチの付け方までもはやこれブラックコメディ?SNSネット社会な承認欲求ゾンビ達の無秩序現代社会を
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アイス・ストーム(1997年製作の映画)

3.5

アン・リー✕壊れた家族モノ=家族の間にある微分子の正体?

親しい間柄の友人同士である隣人2家族共に一見幸せそうながら実は問題だらけの壊れた(機能不全)家族モノ。親密であればあるほど孤独や虚無が襲いか
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バイオレント・サタデー(1983年製作の映画)

2.5

オメガΩ友情と裏切りの週末…サム・ペキンパーの遺作らしいしルトガー・ハウアーはじめキャスト豪華だけど、肝心の話の内容や見せ方が散らかっていてよく分からん。

クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男(2021年製作の映画)

3.0

このエクスタシー(=コカインより安い)のロマンスは続かない

やつらはU2を超える!錬金術師アラン・マッギーの伝記映画でも映画の魔法は起こせなかった?けど、こんなものだと思う。父と息子の話に収束してい
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クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)

3.5

統合失調症≠犯罪者

無知・無理解と先入観が生み出す、次なる被害者と加害者。ピーター・グリーンの熱演も相まって、主人公ピーターが感じている世界を観客にも感じさせるような演出が生きてくる。にしても痛そう
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鏡の中の女(1975年製作の映画)

3.5

もう夜明けだ…死を恐れるリヴ・ウルマンの熱演。夢がすごい!ベルイマンのフィルモグラフィーの中でホラー味強い作品ではあるだろうけど、アクションではない。

4時間盛ってますオチ

息子の面影(2020年製作の映画)

3.5

メキシコ移民のリアルを目の当たりにする

息子の遺体はない…息子を探す母親の旅路やいかに?米国への密入国をする移民のリアルな経験と恐るべき事実へ辿り着く。母の決して諦めない信じる気持ちが突き動かしなが
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GUNDA/グンダ(2020年製作の映画)

4.0

"生"を捉えた先に…

好き嫌い超えてすごい映画!牧場での動物の日常・生活に動物目線で密着することで、果ては私たち人間と動物との食糧としての関係性を考え直すような作品だった。
静かに美しく、これは紛れ
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スウィート・シング(2020年製作の映画)

4.0

"飛べることを疑うと二度と飛べなくなる"

子供の世界/親の眼差し
モノクロな現実、そして非現実になるとカラーに…子供時代の不思議と恐怖を繊細かつ恐ろしく、何より力強く刺さる・胸打つ形で描き出すドラマ
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クラム(1994年製作の映画)

3.5

"何と最低に輝いているんだろう"

人間の一番醜い部分を顕にするアングラ・コミックスの創始者とその家族のトラウマに迫るドキュメンタリー。何もかも狂った家族に迫る強迫観念の数々、とりわけ歪んだ性へのそれ
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