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吉原炎上のNのネタバレレビュー・内容・結末

吉原炎上(1987年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

本当に見て良かった、
心の中ではスコア10、全てが圧巻で映画として完璧
これを観ないで死ねるかってくらいの本物の映画を観れた、、
吉原を題材にした映画は、やっぱり美しさと悲劇の恋愛にフォーカスした作品が多いような気がしていて、勿論それはそれとして良いのだけど
この作品は吉原のシステムのあまりの残酷さと異常すぎる環境(親が作った借金の返済などで彼女の意思など関係なしに売り飛ばされ彼女たちの肉体が使い物にならなくなるまで酷使される、仕事にプライドを持って上り詰めても、若いものにすぐに替えが利いて捨てられまるで本当に消費される物扱い、檻から男が眺めて女を決めるあの光景も本当にただの物でしかない、吉原を出れる希望は男に見受けしてもらうしかない、こんな気が狂う方が普通のような異常な環境で気が狂って疲弊して自殺しても、性病で無惨に死んでも、店の人たちも利用客も周りの人たちも、よくあること、仕方のないこととして済まして無視しているのが一番恐ろしかった、システムが狂っているから人が無惨に死んでいるのに、、彼女たちに人権は、本当に無かったんだ、
その惨さにしっかりフォーカスしつつも、花魁たちの美しさ、儚さ、それぞれの選んだ生き様を、物としてしか彼女たちを見なかった時代に変わって、一人の人として、真剣に描いていた
彼女たちは一人残らず女性として花咲かせていた
、本当に美しかった
吉原が今も様々な形で描かれ続けている魅力はそこにあるのだと思う
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