2021/05/22
監督 マーク・ロッコ
クリスチャン・スレーター
ケヴィン・ベーコン
ゲイリー・オールドマン
【涙を流す前に、拍手を贈ってください】
かの有名なアルカトラズ刑務所で行われていた、囚人への理不尽な虐待に立ち向かった弁護士と1人の囚人の戦いを描く、実話をもとにした法廷ドラマ。
K・ベーコンでもう一本。
そして、彼の出演作の中でも個人的に上位に入る傑作。
冒頭からの凄まじい虐待、人としての尊厳を奪われ暗闇に沈むK・ベーコン演じる囚人、虐待による怪我から歩くこともおぼつかない、迫真の演技とはまさにこの事、初めて見たときはかなりの衝撃でした。
彼を救うために立ち上がる弁護士役のC・スレーターもまた素晴らしい、アルカトラズ=国を敵に回し、多くの犠牲を払いながらも信念を曲げずに戦う姿に感動する。
そしてアルカトラズの看守役のG・オールドマンの圧倒的悪役振りが見事、虐待のシーンでは背筋が寒くなる程の狂気を見せていた。
この3人の演技合戦が織りなす法廷シーン、クライマックスの展開は涙が溢れて止まらなかった記憶、さらに衝撃的な結末にもう一度涙した一本、
素晴らしい作品、個人的ベストの一つです。
鑑賞日1996年頃 VHSにて