今まで見た法廷映画で1番おもしろかった。
アルカトラズ刑務所を閉鎖に追い込んだ事件を基にした囚人とその弁護士の実話の物語。
「俺は貧しくて5ドルを盗んだ。独房に3年入れられた。」
「俺は兄貴の財布から5ドル盗んだ。兄貴に2度とするなよと怒られた。」
ヘンリーの身に起こったことは誰にでも起こりうることだったかもしれない。囚人ヘンリーと弁護士スタンフィンの立場は逆だったかもしれない。このセリフで計り知れないであろう苦しみを持つヘンリーの気持ちのほんの少しを理解できたかもしれない。囚人だろうが弁護士だろうが裁判官だろうが人権はみな等しく与えられなければならない。
ヘンリーは勝利を勝ち取れて満足したかもしれないが観てる自分にとっては彼にとってもっと幸福な結末であって欲しかった。