インダスの大地

FAKEのインダスの大地のレビュー・感想・評価

FAKE(2016年製作の映画)
4.0
(記録用)映画館の予告で気になっていた、ようやく視聴。
率直に、とても面白いなぁと思いました。

この映画を見る事で、自分が例の一連の騒動をほんの一面的にしか捉えきれていなかったことを改めて認識させられましたし、面白いものはとことん食い物にするメディアという生き物についても考えさせられました。日常の中に素知らぬ顔して寄り添うメディアの甘い毒、タダで飛び込んでくる情報をただ取り込むだけ、という浅はかさ。

しかし、この映画で語られた真実が「全て真実であるか」と問われたらそれは分からないなぁって思います。
メディアを鵜呑みにするのは恐ろしいこと、と作品内でも語られていました。そして映画も所詮、マスメディアの一つであるということも忘れてはいけない。ラストシーンにはそういうニュアンスもあるのかなぁ。あの終わり方好きです。
この映画の、何を真実と受け取るかじゃなくて、この事象を事象としてどう受け取るか。世の中で言われる真実というヤツは、どこに立つかで見え方もさっぱり変わってくるやっかいな存在であると思います。

ただ一つ信じてもいいのは、佐村河内家の猫ちゃんは可愛いってことで。